花より高級車 Vol.3

花より高級車:「フェラーリ 458スパイダー」オーナーが頂点を極めた先に見る景色

「若者の車離れ」が叫ばれる中、依然として東京は世界でも有数の高級車オーナーの生息地だ。都内を歩くと遭遇することもあるが、実は彼らの生態はあまり知られていない。どんな仕事をしていて、どんな生活を送っているのか?

そこで私は、合コンで知り合った4人の高級車オーナーを通称C4と名付け、高級車ドライブデートを重ねた。その一部始終から、彼ら一人一人のプロファイルを暴き、彼らの正体を解明していく。

第2回:「ベンツAMG SL65」オーナーが求める極上の女像とは


空一面に敷き詰められたダイヤモンドの如く、六本木のけやき坂には今日もイルミネーションが眩い光を放っている。

(LINEの着信音♪)

『着いたよ。ルイ・ヴィトンのお店がある信号手前に停めてる。』

流れるように滑らかな曲線美と、黒々とした車体にイルミネーションの光が反射していて、すぐにその男(ひと)のものだとわかる。

〈フェラーリ君:38歳経営者〉

「19歳で海の家でバイトしていた時、ある人に「男は小山のトップになれ」って言われてね。皆冗談半分で聞いていたけど、何故か自分は真に受けたのを思い出したよ。」

現在、都内でエステを5店舗、表参道でイタリアンレストランを経営しているフェラーリ君。ディティールに凝ったオーダーメイドのスーツを自然に着こなす姿は、まさに洗練された男の印象を与える。手元に佇むロジェデュブイの時計は、まさに成功者の称号か。ハゲタカのごとく鋭い目が特徴的だ。

若くして今のポジションまで上り詰めた彼は、一体どんな経歴を辿ってきたのだろう――。

「20代前半、横浜のキャバクラでスカウトマンや黒服をしてたんだ。その時に知り合ったエステの機械メーカーの男性マネージャーが俺のことを気に入ってくれて、その人に誘われたのをきっかけにエステ業界に飛び込んで、2社経験した後、30歳の時に起業した。」

時折会社からの電話に出ると、部下と思われる相手に鋭く質問を投げかけ、テキパキと指示を出している。

「昔から縛られるのがとにかく嫌いでさ。会社の駒として働くよりも、自分で会社を動かしたいとずっと思ってた。『こうしたらいい、ああしたらいい』って社長に直談判したりすることも多かったよ。」

10代の時はかなり「やんちゃ」だったようで、時には警察にお世話になることもあったそうだ。

「若い時は自分の将来がどうなるかなんてわからないじゃない。何かに縛られたくないって気持ちを全力で遊びに向けたんだろうね。昔から、こうと思ったら何事も躊躇わずに突き進む性格みたい(笑)」

所謂「ヤンキー」と呼ばれた人たちが、下積みを経て起業し、成功している例は多い。社会的な成功と学歴は必ずしも比例しないと考えれば、学歴なんて企業に入る為のパスポートに過ぎないとさえ思える。

前回紹介したベンツAMG SLオーナー同様、フェラーリ君も大の車好きだという。

「車は高校生の時から興味があって、元々はビップカーが好きだったんだ。最初は単車から始まって、トヨタのアルファード、ベンツのゲレンデとCL、カイエンのターボとこれまで色々乗ってきたよ。」

―フェラーリ君にとって車ってどんな存在なの?

「うーん、自分を図るバロメーターみたいなものかな。例えば、仕事の話をする時、今何店舗経営してるとか年商は何億かなんて聞かないでしょ?でもどんな車に乗ってるか話題にしても卑しくはないじゃない。世間の目も違うと思うよ。正直、このフェラーリを買った時は、『俺もついにここまで来たか!』と思ったね。」

【花より高級車】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ