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#東京悪女伝説 Vol.1

彼女は、果たして悪女だろうか?東京悪女伝説、開幕。

逃した魚は大きかった。けど、次の魚はもっと大きい・・・?


ちなみに、サエコの前の彼はびっくりするくらいのイケメンでした。

あ、先ほどお話した西島秀俊似の同期じゃありません。スポーツマンで、彫りが深くて、背も180cm以上もあって、経済力もある・・・スーパーハイスペック男子です。彼の名誉のためにも肩書きは伏せますが。

なぜ、いい男は、揃いも揃ってサエコにいくのでしょうか。本当に解せません。

あまりの好条件、出来すぎたシンデレラストーリーに、瞬時に会社で噂になりました。と同時に、皆が口を揃えて言いました。「なんであの子が?」「そんなに可愛い?」

その通りです。大して可愛くもない、大分の田舎娘が、自分よりいい男と付き合うなんて、そんな茶番ありえません。


ほどなくして、破局の噂が流れたときは、誰もが、ここぞとばかりに小躍りしたはずです。落ち込むサエコを見て、いい気味だと思っていました。やっぱり分不相応だったんだって。あのレベルの男性に見合う女じゃなかったんだって。「逃した魚は大きかった。これから先、あれ以上の人なんて出会えない。」と笑いが止まりません。

だけど、彼女不敵にもこう言ったそうですよ。

「逃した魚は大きかった。けど、次の魚はもっと大きい。」って。


これだから、ガツガツした雑種の成り上がりは嫌いなんです。まぁ、強がりの一つや二つ、言わないとやってられないでしょうね。

かわいそうな田舎娘。

これからは、せいぜいマッチ売りの少女のように、炎の中の幻想を見つめて生きるしかないでしょうね。





女の口から語られる、サエコにまじわるねじれた感情。”サエコ”は悪女なのだろうか?

この記事へのコメント

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東カレ編集部
あのとき、「いる、こういう女」ってざわついた伝説の連載。
久しぶりに読んだら、記憶と同じくらい胸がざわつきました。
2016年の空気感ごと、味わってください。
2025/06/05 05:065
No Name
ちょっと何言ってるかわからない
2022/11/08 22:093
No Name
言い回しが古臭い
2022/11/08 18:262

#東京悪女伝説

絶世の美女ではない。だけどなぜかあの子には男が途切れない。あなたの周りにもきっといる、そんな女のお話です。

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