編集長オーツキの 磨け、バカ舌! 学べ、オトナの遊び Vol.40

西麻布で感動の味体験! こぼれいくらの握りに江戸前の粋を見た

curated by
大槻 篤

移転して使い勝手が格段上がった『鮨 海心』

西麻布は鮨の激戦区。なかでもビシッと江戸前の仕事をするお店がある、と人づてに聞いていたのが、ここ『鮨 海心』である。

元々、西麻布のビストロ通りに店を構えていたとのことだが、同じ西麻布地区でもメイン側に昨年引っ越し。

以前の店は伺った事がないが、より広々とした店内スペースとなり、メインのコの字型カウンターを中央に、個室が数室用意されるなど、ビジネスマンには嬉しい使い勝手の良さになったという。

大将の誠実な仕事ぶりが表れる、ツマミ類も充実の品揃え

ということで、ツモバナがたまりにたまった広告代理店勤務のパイセンを引き連れ、早速訪ねてみた。

通された席はコの字型カウンターの角。右45度の位置にパイセンが座り、まずはビールで乾杯! 明るめの照明の中、カウンター越しの大将の仕事が光る。大将の快活な声と、手際の良い仕事。カウンターしめて12席の客が、大将劇場を見ているかのような感覚に。

左)ハケで醤油を塗ったコハダには、柚子胡椒を 右)細かく包丁を入れた白いかはレモンと塩で

メニューはおまかせのみ。常連さんとおぼしき客は、途中で追加ネタを注文するなど自由度は高い。タイのコブ締め、穴子のキャビア乗せ、松茸のフライなどなど6品ぐらいをタイミング良く供してもらい、いい感じに。

握りはコハダから。シャリは小ぶりすぎずちょうど良い量。つづいて白いか、車エビ、鯛、どれもしっかりと隠し包丁が施され、江戸前の仕事が見て取れる。

左)鮮度抜群の車エビ 右)鮪のヅケ

驚きがいくら。軍艦ではなく握りなのだ。良質な筋子が入るこの時期だけの品で、もちろん大将自ら仕込んだものを使用。ほぐれないようそっと、いただくと、えもいえぬ口福体験が口中に広がる。これぞ未体験なる味体験!

〆は細巻き、なのだが、中身はありえないほどゴン太な中トロ。たくあんの食感とネットリした中トロがヤミツキになる。

これでおまかせで1万〜1万5000円とくれば、これからも行くっきゃないでしょ! 大将、またよろしくお願いします!

〆の鉄火巻き。溢れでるほど大ぶりの切り身を使用する

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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