ワインのことをもっとよく知りたい、でも、どこから手をつけていいのかわからない……。そんなアナタに東京カレンダーとAmazonがコラボーレションし、双方のサイトで情報をお届けする全4回のワイン特集! まずは、渋谷にある人気店『琉球チャイニーズ TAMA』にて、ワインのイロハを教わった!
人気料理店「琉球チャイニーズTAMA」(東京・渋谷)のソムリエが教える
お値打ちワインの楽しみ方
ー 宮川氏のワインの楽しみ方 ー
POINT1 まずは見た目で楽しむ
POINT2 産地で変わるぶどうの味わい
POINT3 マリアージュの答えは一つじゃない
『琉球チャイニーズTAMA』でスタッフリーダーを務める宮川真一氏
ともすれば難解な言葉になりがちなワインのイメージを、分かりやすくゲストに伝えることに心を砕く。
「CDをジャケ買いするようにラベルで選ぶこと勧めています」という宮川氏。面白い事に、直感的にラベルを気に入れば味も好みのことが多いのだとか。また、渋いラベルのワインから思いのほか華やかな香りが広がれば、イメージとのギャップに会話も弾む。
「ワインはコミュニケーションツール」と宮川氏が言う通り、その魅力は風味だけではないのだ。同じブドウでも産地で味わいが違うのも興味深い。「同じカベルネでもボルドーのものは重みや渋みがあり、陰と陽で言うなら陰のワイン。
対してカリフォルニアのものはそこに香ばしさなどが加わります」。飲みやすさならアメリカや南米など「新世界」と呼ばれる地域のものが最適。「チリは気候が栽培に適していて収量も品種も多く、1種類のブドウで作るワインもたくさんあるので、これから勉強したい人にはおすすめです」。
よく言われる食事とのマリアージュだが、例えば辛い料理に甘めのワインで「対比」させたり、反対に渋めのもので「上乗せ」したりと、実は正解は一つではない。「特に赤ワインには調味料としての側面もあるので、舌にビリビリとくるスパイス感の強い赤ワインと胡椒の効いた料理を合わせると、相乗効果で個性も際立ちます」。お値打ちワインだからこそ、好奇心の赴くまま冒険もできるというものだ。
TAMAでも楽しめる!
ソムリエ宮川さんおすすめワイン
『琉球チャイニーズ TAMA』のソムリエである宮川さんから、いますぐ購入できるコスパワインを教わった。こちらの4本はAmazonのワインページにて直接購入も可能! 定温倉庫で管理された高品質の味を試してみては?
1. 肉専用黒ワイン カーニヴォ
カベルネ・ソーヴィニヨン由来のしっかりしたボディと濃厚さが特徴。そこにエスプレッソやカカオのような香ばしさがあり、まったりとした口あたりの赤ワイン。その名の通りステーキなど肉料理との相性も抜群だが、ほんのりと煮詰めたジャムのような甘みもあるので、麻婆豆腐など辛い料理と合わせて辛味・スパイス感とのコントラストを楽しむのもおすすめ。
2. サントリー ジャパンプレミアム 甲州
世界市場でも高い評価を得つつある日本固有の白ワイン用品種「甲州」を100%使用。この品種はグリと呼ばれる灰色ブドウの仲間で、白ワインの中でもポリフェノールが多い。ほのかに柑橘と丁子(クローブ)が上品に香るキリッとした仕上がりで、その個性を味わいたいなら冷やし過ぎには注意。冷酒のようにも楽しめるので秋刀魚の塩焼きなど和食との相性がいい。
3. ロス ヴァスコス カルメネール グランド レゼルブ
ボルドー5大シャトーのひとつラフィットが手がけるチリワイン。伝統の技が凝縮されたワインがこの値段とは驚き。カルメネール種は原生国フランスでは今ではほとんど作られていないが、ブドウ栽培に適したチリでは代表種となっている。かなりガツッとしたフルボディで、渋みと丸みのバランスが良く飲みごたえがある。ジンギスカンやジビエなど野性味のある肉料理と。
4. セグラヴューダス ブルート レゼルバ
国内、海外で数々の受賞歴を持つワイナリーの名前に恥じぬ深みと厚みのあるスペインのカバ。香りもしっかりあり、酸味とまろやかさのバランスがいい。コストパフォーマンスも最高。熟成は15ヶ月と通常のスパークリングより長目で重みがあり、泡も強めで飲みごたえアリ。個性的な料理にも負けないが、りんごのコンポートやアップルパイなどのデザートとも合う。