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  • ウワサの「狭すぎてヤバすぎる個室」、行ってみたら本当にヤバかった

    渋谷でオトナな空間で、コスパ抜群の絶品和食を楽しめる。

    そんな話をきいて行ってきました『宇田川 紫扇』。

    渋谷でオトナの店っていえば、桜丘や東、神泉あたりの周辺エリアにあるのが相場だけれど、ここは堂々、渋谷のど真ん中。西武のコスメ売場と東急ハンズに用があるとき以外は近寄らないようにしているリアル若者の町・渋谷に、ホントにそんな素敵な店があるの?
    渋谷なのにオトナな空間で、コスパが抜群な絶品和食が楽しめるですって?

    一応、スペックを書き連ねてみると、OL歴8年、外資系コンサル企業に勤める独身女性。外食は週2~3回。銀座の寿司から星付き和食、グランメゾンまで名だたる店で美食の経験を積みつつも、女子会や仲間との集まりにはビストロやトタットリア、ワイン酒場やバルなどが中心。ひとりメシには晩生で最近デビューしたばかり。

    そんな結婚適齢期ど真ん中、大人の階段を昇り中の私に渋谷で食事という選択肢はない。そんな私、この記事を読んで半信半疑で行ってきた。

    雑居ビルの5階。

    ごく普通のエントランスとごく普通のエレベーターに「大丈夫かしら……」と、一瞬気持ちがざわついたけれど、チン、と扉が開くと、待っててくれましたよ、シックでちょい艶のある空間が。

    ライトアップされたテラス、コッパーの壁、やや暗めでムーディーな照明。

    うん、合格。

    L字型のカウンターを囲むようにテーブルがあって、奥には広めの個室もあるみたい。この日はカウンターへ。たまたまなのかカップル率高め。

    同期のメンズを誘って来てよかったー(支払いはもちろん割り勘だけどね)。

    入ってメインダイニングとはすぐ逆の左に進むと、ありましたよ、ウワサの「狭すぎる個室」が!

    「ほほぅー、これは使えるねぇ……」と、同期メンズ(妻子アリ)も前のめりに(やめなさい)。

    しかしこの個室は確かにスゴい。よくも悪くも(って相手次第だけど)逃げ場ないわ……。ついでにテラスも見せてもらいました。渋谷の町中のテラスなんて、と思っていたけれど、これがなかなか。

    「小さくても、君と僕だけの空だよ」と頭に浮かぶ男目線な言葉をかき消しつつ、こんな場所があったのか、としみじみ。やっぱり気になる店には、行ってみないとね。

    使い勝手のよさそうなカウンターも趣があって、いい感じ。ダイナミックに大きな魚をさばくライブ感、次はここにも“観客”として座ってみたいかも。

    今回はリサーチなので、カウンターではなく、このまま個室でお食事することになりました。

    ただ確かに、きまずい。この個室、同期メンズと来るには、かなり、きまずい。吐息も聞こえる距離だし、あら意外にコイツまつ毛長いんだなとか、不必要にドキドキするじゃないか!

    気を取り直しつつ、おしぼりに続いて渡されたのが巻物型のメニュー。

    一発で心を奪われます。「きゃー何これ、かわーいーいーー♡」 ドリンクが紫で料理は白。

    「何飲もっかなー」といそいそ「白」を手に取る無粋な同僚を制し、並べて置いてスマホでパチリ。

    「おまえそんなキャラだったっけ?」という言葉を無視して、早速インスタにアップ。

    本気ジュース各種

    高知や和歌山、愛媛などの果物産地とコラボして作られる逸品「本気ジュース」もラインナップ。左から「でこっとぽん」「ニシバの恋人」「 奇跡の柚子」「自然のはっさく」。ノンアルコールドリンクとしても酎ハイでも(スタッフに問い合わせを)

    日本酒も焼酎もウイスキーもいいお酒ちゃんと揃えてるけど、私の心を捉えたのは「ニシバの恋人 トマト酎ハイ」。

    うまそ。昨日も飲み過ぎてさっきまで調子出なかったくらいだから、今日はこのあたりから攻めます。

    ズワイガニのカニ味噌和え¥950。ほぐし身を味噌で和えただけ。シンプル、だけど贅沢。酒が進んで仕方ない

    まずは「刺身の盛り合わせ」(五種)¥1,850、「ズワイガニのカニ味噌和え」¥950をオーダー。

    ほかにも「超濃厚フォアグラ茶わん蒸し」「カニ肉ぎっしりカニクリームコロッケ」と、「なんぼのもんよ」と頼んでみたくなる挑発メニューがあれこれあったけれど、ま、追い追い。

    なんていってるうちに料理が運ばれてきたんだけれど、これがビックリの盛りのよさ。

    刺し盛りは大トロ、真鯛、さざえなんかが気前よくどどんと。誰だって「うわー、海の宝石箱やー」って叫びたくなるレベル。脂ののった大トロにボタンエビ、真鯛、水タコ、さざえ、あん肝の6種。鮮度抜群で量にも満足。

    甲羅の上にモリッとうず高く盛り付けられたカニ味噌和えもまたフォトジェニック(なんかちょっとエロいかも……)。

    これにはさすがの同僚もスマホを取り出してました。

    馬刺し4種盛り合わせ¥2,250。霜降り、赤身、タテガミ、フタエゴの4種盛り。赤身は噛むほどに甘く、タテガミはコリコリの食感がたまらない

    馬のレバ刺し(※入荷があるときのみ)仕入れが少ないため、ほとんど出会えない幻のメニュー

    酒はすぐさま日本酒に切り替わり(調子出てきた)、「馬刺し4種盛り合わせ」をオーダーして焼酎に。

    ああ、結局今日も飲み過ぎてしまいそう。

    馬刺しは日本一の産地・熊本の中でも有名な「千興ファーム」というところのらしい。

    店員さんが「ぶっちゃけると、原価5割超えです」と、耳元でささやいて去っていったけれど、確かに、これまで食べた中でいちばんおいしいかも。

    なんか元気出るわー。

    炊き込みご飯で締める頃には、お客さんも2回転目に入れ替わり始め、残業終わりらしき男性3人組や、常連とおぼしきおひとり様もちらほら。

    そろそろお会計を、と思った頃に「ほかの個室、ご覧になります?」と、店員さんが。

    「狭すぎないですよね……?」とドキドキしながら、メインダイニングを抜けて奥へ進むと、カウンターの奥にMAX10名まで入れる個室が。

    普通の個室でよかった……!と変に感動する私。

    「プロジェクトの打ち上げに使えるね」という同僚。

    さっきから何やらメールのやりとりしてるな、と思っていたら、会計時にさっそく1週間後に、テーブルで予約を入れてました。

    駐在先のロンドンから一時帰国する友人夫妻との会食場所を探していたらしい。

    いいね。ここなら喜ばれるでしょ。って、今日誘った私に御礼のひとことはないのか、おい!

    カウンターあり、テラスあり、テーブルあり。

    パーティルームとしても使える個室から「狭すぎる」個室まで。

    確かにいろいろ使えそう。

    料理も酒飲みのツボをつきつつ、ちゃんといい素材を使ってて、プレゼンテーションもコスパも文句なし。

    店を出て駅と反対側に進むと、最近いい店が続々できてなにかと話題な神泉、富ヶ谷エリアも歩いてわずかの距離。2軒目への導線もバッチリってことね。プチ接待から同期会、遅めのひとりメシまで、いろいろ使えそうだけど、やっぱり「狭すぎる」個室、いちど使ってみたいわ。

    女からは誘いづらいけどな。

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