2015.10.17
編集長オーツキの 磨け、バカ舌! 学べ、オトナの遊び Vol.38たまには真面目なブログでも書いてみようかな、ということで個人的にも気になっていたTPPを深堀り。
さて、このTPP、テレビや新聞で「TPPが大筋合意」という見出しで賑わっていますが、結局のとこと我々の生活にどんな恩恵をもたらしてくれるのか? 我々呑み助たちが注目する、ワインで検証してみます。
いつもお世話様! なリーズナブルワイン生産国が4国も!
まずは基礎知識。この環太平洋パートナーシップ(TPP)は12カ国の貿易・投資ルールを自由貿易圏にし、経済の活性化をはかるものということ。
呑み助的には、この12カ国のなかにオーストラリア、ニュージーランド、チリ、アメリカが参加していることが注目なのです。
ご存知の通りこの4国、ワインのクオリティが高く、しかもリーズナブルなので、ハウスワインとしてお家や外食で飲む機会も多い。私を含めていまやなくてはならないワインを作っている国なのです。
ということはいつも買っている、あのワインが安くなる!
ワインは協定発効時に直ちに関税がゼロとはならないが、一定期間をかけ段階的に関税が引き下げられ、撤廃される方向なのです(2015年10月現在)。
つまりは従来の輸入価格15%ほどの関税が徐々に無くなっていく。とあるスーパーでのハウスワインの売れ筋の価格帯は、1,000円から1,500円。これが850円から1,275円という価格になる。これは一消費者として嬉しいかぎり。
ただし、値付けはあくまでも輸入代理店や小売り店が決定するもの。仕入れ値は我々一般消費者は知らないので、利幅を求めるならば最悪の場合、価格据え置きにする可能性もあるのです(為替変動の影響を考えないで)。
「その可能性はあくまでも低い」、と読むのはとあるワイン評論家の弁。
国をあげて「TPPを実施すれば、輸入商品が安く買える」という喧伝を国民にしておいて、何も変わらないんじゃ政府の面目丸つぶれ。大手の輸入メーカーに国がお願いして、値段を下げるように水面下で交渉をしているはずと推測している。
大手が値段を下げないのならば、中小も従わないし、小売りも従わないという論理なのです。
1998年の消費ピークの再来があるか?
現在の日本でのワイン消費量は、ひとり4本/年、ひとりで年間3リットルくらいの消費という。これはワインブームのピークであった98年から比べると、ワイン一本分(1リットル)くらい少なくなっているといわれます。
段階的に関税が引き下げられ、スーパーや小売りなどもTPPセールなどで積極的に売って行くことが多くなることは必至。近い将来98年の消費量までに戻るのではないか、とワイン業界は色めきだっているとのことです。
狙い目のワインはずばりこれ!
関税が将来的に撤廃され、高級ワインの値段(5000円以上)が300円〜くらい安くなっただけではインパクトはそこまで感じません。
お得感を感じるのは、1,000円前後のリーズナブルなワインたち。
スーパーで棚売りしているワインが、50円、100円違うのであれば家計的にも助かるし、いままで発泡酒で節約していた人もワインという選択肢が加わってきます。
そこで、ワインジャーナリストたちに聞いた、TPP発効後の狙い目ワインは、
1) ニュージーランド ソービニヨンブラン
2) オーストラリア シラー全般
3) チリ スパークリング全般
この3つが特に注目とのことです。
すでに世界的にも評価は折り紙付きで、価格も1,000円台でコスパが高い。
気の利いたスーパーだったらだいたい売っているので、今後の値段動向を気にしながらまずは試飲してみてください。お気に入りのワインが徐々に手頃になる、こんな嬉しいニュースは大歓迎です。
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