東京女子図鑑 Vol.5

28歳OLが選ぶ街「恵比寿」。いつでも脱げる臨戦態勢バッチリな女たち

東京のライフスタイルを紹介して15年の東京カレンダーが、東京に住む女性たちをエリアごとに分類した「東京女子図鑑」女性の趣味趣向は、居を構えたエリアに如実に現れ、よく行くレストラン、出没場所で形成、強化されていく!?

本日は、人気の街《恵比寿》。秋田から上京して、アパレル企業に就職したのをきっかけに「三軒茶屋」に住んだ綾。手取り23万円で、駅から5分の家賃7万円の1K、築5年のマンションで一人暮らしをしていた彼女が、次に引っ越した街とは・・・?

前回:上京したての月給23万OLが選ぶ「三軒茶屋」。都会の女の第一歩はここから始まる。

「三軒茶屋」で都会の女の第一歩を踏み出した綾(23歳)の5年後・・・


生まれた街から、就職を機に越してきた綾(23歳)

秋田の国立大学を出た綾が、地方銀行への就職を強く勧める親をなんとか説き伏せて、上京したのも、何もない田舎が嫌だったから。アパレル企業の総合職として、華やかな世界に最初は怯気づいていた綾だが、持ち前の健気さで一生懸命に仕事をしてきた。その仕事ぶりを評価されて、新しくスタートするブランドのPRマネージャーとして、抜擢されることになった。

三軒茶屋に住んでいたはずの綾は今・・・

合コンで「え?三茶(笑)」って言われて、引越しを決意。


東京に出てきて5年目。ちゃんと自分で稼いで、友達もたくさんできて、東京で生活の基盤を私なりに築いてるって自信も出てきたよ。最近では、読者モデルとして、女性誌なんかにも時々出させてもらってるの。え?すごい進歩だって?まぁね(笑)

そういえば、三茶から、恵比寿に引越したんだ。

もちろん、三茶は、最高に心地よかった。都会すぎず田舎すぎず、万人を受け入れてくれる街だった。東京の導入編として、三茶でスタートできたことは本当に幸運だったと思う。たくさんお気に入りのお店もできたしね。
六本木が、「田舎者に用はない」とつんとすました街だとしたら、三茶は「ここに来るヤツは皆友達」的な懐の広さがあったからね。

だけど、今まで好きだった庶民的なところが、何だか居心地が悪くなってきたの。

25歳頃からね、広告代理店の男性や、一流総合商社勤務の男性と合コンの機会が増えてきて。そのときに「どこに住んでるの?」って必ず聞かれるじゃない?「三茶」って言った時の男性の「へー(笑)」っていう語尾の含み笑い。それがすごい嫌になって・・・

それなりに私、「東京の女」が板についてきたのに、三茶って「生活臭」がしすぎるみたい。

選んだ街は恵比寿。いつ脱いでも恥ずかしくない女性たちがいる街。


引っ越しを考えたときに、「恵比寿にしよう」って即決だった。1K、家賃13万円、徒歩7分のマンション。

恵比寿ガーデンプレイスの優雅なアプローチ、奥に鎮座するお城みたいな『ジョエル・ロブション』、ウエスティンホテル東京、駒沢通りの賑やかさ、三田通りの落ち着き・・・上京してきたときに、感じた華やかな街という印象が心を捉えているんだよね。

歩いている人も、三茶とは違う。ちゃんと、女として準備万端っていうか、いつ脱いでも恥ずかしくないように体も身だしなみもオールOKって女性が多い気がする。残念ながら、三茶の女性は、「あ・・・今日脱げない・・・」って日が結構ある感じ(笑)


実は、ここに越してきたのはもう一つ理由があってね、恵比寿は2年前に1年間付き合った人の地元だったの。私にとったら高嶺の花みたいな、すごいキラキラした広告代理店の人。まさか付き合えるなんて思わなかった。

彼が13歳の頃、ガーデンプレイスができて、ウエスティン東京ができて、街の雰囲気が一変したって言ってた。彼の中学生の彼女との初デートも、恵比寿ガーデンプレイスの映画館だったんだって。そんな昔から、この街を知ってるんだって、彼はここで青春を送ったんだなって思ったら、その彼女に嫉妬したのか、そんな彼の生い立ちに嫉妬したのかわからないけど、すごく羨ましかった。

恋人ができることの良さって、彼にとっての大事な場所が、自分にとっても特別な場所がになることだと思うの。他人の顔をした街が、私を受け入れて微笑んでくれる気がする。一見さんお断りのお店みたい。つんとすましていた大将が、紹介ってわかった途端すごく優しくなるみたいな(笑)

それってすごいロマンチックなことだよね。

男と女の恋愛劇場。金曜日夜20時の交番前。


あ、そうそう。恵比寿の好きなところのひとつで忘れちゃいけないのが、金曜日20時の駅前交番前!

だいたい、恵比寿でデートするときや、合コンするときの待ち合わせ場所はここを指定されるからかな。合コンで現地集合の場合は、女の子同士集合してから行くんだよ。

金曜日20時の駅前交番前。
テクマクマヤコンの呪文みたいに、気分が高揚する(笑)

そこには、流行りの服を着て、ツヤツヤした唇で、髪も綺麗にブロウされてる女の子たちがたくさんいる。一人の子もいれば、3、4人くらいのグループも。ちらちらと携帯見ながら、これから始まる夜を待ってるの。
金曜夜20時頃の恵比寿交番前って、ドキドキした気持ちが空気に伝染してるみたいで、通りかかるだけで、私もなぜか気分が盛り上がっちゃうから不思議。

少しだけ男女の恋愛ドラマの一部を垣間見たようなこそばゆい感覚になるの。

買い物は、恵比寿ガーデンプレスの三越。アトレの成城石井も重宝してる。


ブランドマネージャーになって、お給料は5万円ほど上がったよ。だけど、家賃も上がったし、食べるお店の単価も、お洋服のブランドも変わったから、生活はあまり変わらない(笑)

引き続き、自炊は、頑張ってる。けど、恵比寿って、スーパーが本当にないの!ガーデンプレスの三越か、ピーコック、アトレの成城石井くらいかな。三越で買うと、林檎なんて、地元の5倍以上するんだよ。アトレの成城石井はお惣菜とかたくさんあるし、閉店間際は、ディスカウントされてるから、結構活用してる(笑)

恵比寿の街でビニール袋は持てないから、大きめのバッグとか、紙袋とか持って行って、その中に入れたりする。恵比寿の主婦はどうしてるんだろうね?

恵比寿にいるのは、「忙しい人ほど遊んでる」って人。

何となく、だけど、恵比寿にいる人たちって、仕事と遊びのバランス感覚に優れた人が多い気がする。ちゃんと稼いで、ちゃんと遊ぶっていうか。

一流企業に勤めて、それなりに仕事も楽しんで、夜は切り替えてぱーっと遊ぶ。そういう正しい循環と新陳代謝が回ってる気がするんだよね。東京カレンダーの裏コンセプトも「忙しい人ほど遊んでる」だっけ?(笑)それを体現しているのが恵比寿の人たちって感じ。

25歳くらいから増えてきた一流企業の男性との合コンの指定場所はだいたい恵比寿だしね。それまでは、やっぱり三茶とか渋谷の居酒屋が中心だったかな。最初に恵比寿を指定されたとき、ドキドキしたけど、今では、逆に渋谷を指定されると、何だか気分が萎えてしまう(笑)女ってゲンキンなものだよね。

【東京女子図鑑】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ