銀座の中心で、イタリアンジャズに酔いしれる一夜

curated by
船山 壮太

華やかで、突き抜けるような音が印象的だったフラヴィオ・ボルトロ氏

えー、こんな私でも大丈夫ですかー!と思いつつ、急遽インタビューを慣行!

_今日は素晴らしい演奏をありがとうございました。日本は何度目ですか?
「ありがとうございます。日本には、もう何度も来ているよ。ふたりで来るのは数回だけどね。はじめて訪れたのは、1983年。まだ、若手のピアニストだった頃だね」

_この会場についてはどう思った?
「客席との距離が近く、非常にやりやすかった。お客さんとのコミュニケーションもダイレクトに感じられたよ」

_アペとともにジャズを楽しめる、というこのスタイルについては?
「ビル・エバンスがニューヨークのビレッジヴァンガードというジャズクラブで録音をした名盤があってね。そこでは音楽とともに、グラスやお皿をカチャカチャする音が入っていて、すごく存在感があるんだ。こんな感じでジャズのアーティストにとって、リアルの音があるのはとてもいいこと。ジャズという音楽は生きたものだし、ダイレクトなもの。ともすれば、丁寧すぎてしまうシアター形式より、今回の会場のような自由で自然な雰囲気の方が、本来の僕ららしさが出せたと思うよ」

満ち足りた表情で舞台を後にしたふたり。アンコールにも応えてくれた

と、終始笑顔でこちらの質問に答えていただきました。驚いたのが、この日の演奏の8割型はアドリブだったこと。「テーマだけ決めて、後はその場の雰囲気で。アンコールの『ベサメ・ムーチョ』は、ふたりでやるのは今日がはじめてさ!ハハハ!」とのこと。

確かに演奏中、しきりにアイコンタクトをしている姿が印象的でした。次回は、6月12日(金)に行われるそうなので、興味のある方は、こちらから詳細をご確認ください! いやはや、本当に素晴らしい会でした。関係者の皆様、素敵な一夜をありがとうございました。

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