見て驚き!飲んで納得!進化系酒カタログ Vol.1

まるで科学実験!驚きのカクテルが飲める店3選

酒のトレンドはさまざま移り変わるが、それに伴い組み合わせの幅も多種多様になっている。手間や時間をかけることで生み出される深み、最先端の機器を取り入れて創り出す新味etc.を体験しよう。

ライス・マティーニ¥1,650。米本来が持つ甘さだけでなく、香ばしさも表現した一杯

『バー&ラウンジ ZATTA』のライス・マティーニ

多彩なレストランを内包するヒルトン東京『TSUNOHAZU』でウェイティングバーとして機能する『ZATTA』だが、アペリティフのみの活用はきっと後悔する。

ミクロサイズのハンバーガーを添えたBBQ風味のブラッディメアリーなど、斬新なカクテルがそろっているのだ。新作も続々。

木材とメタル、LEDの光の帯がレイヤー状に積み上げられたバーカウンター。ムードは申し分なしだ

フランベしたジンに昆布を漬け、香味を移した「アンダー・ザ・シー・プロジェクト」のほか、酒粕から甘酒を作り、日本酒、米焼酎と合わせた米尽くしの「ライス・マティーニ」も登場。発芽玄米のごはんを焙煎したおこげを漬けているという。

日々、新たな組み合わせで新味を開発し続ける、刺激的な発想力に唸る。

左.ザ・ブレックファースト¥1,620。ベーコン、卵などをそのままカクテルに。飲めば納得の旨さ

右.トムヤムクーラー¥1,620。タマリンドシロップなども自家製で作り、酸っぱ辛い味を再構築している

『MIXOLOGY laboratory』の
ザ・ブレックファースト&トムヤムクーラー

フォアグラはロータリーエバポレーター(減圧蒸留器)にかけて再蒸留。イチゴは遠心分離機で。自家製スモークベーコンは浸してひと晩。

こうして作られる数々のオリジナルスピリッツは驚くほど食材の味と香りが溶け込んでいて、感激。

ロータリーエバポレーターなど最新技術を用いる様は、店名さながら研究所のよう

イングリッシュブレックファーストをひと皿丸ごとをカクテルにした「ザ・ブレックファースト」や、トムヤム味をペーストにしてスピリッツで再蒸留した「トムヤムクーラー」は、まさに見て驚き飲んで納得の一杯だ。

「大量生産の時代を経て今は何でも自分で作るクリエイションが求められている」と店主・南雲主于三氏。

ないものは作るが当たり前だった禁酒法時代の隠れ酒場を緻密に再現した店内で今宵も好事家が集い、最先端カクテルを楽しんでいる。

自家製サングリア¥700。赤ワインに柑橘類やリンゴと米麹を加え、1週間後が飲み頃。分解効果により、アルコール度数も少し高くなるとか

『塩尻醸造所(仮)』の自家製サングリア

“発酵王子”として、各種メディアで活躍。今やヨーロッパでもその名を轟かせつつある伏木暢顕氏。

氏が編み出した発酵料理の数々を味わえるのが、こちらだ。ドリンクにもやはり、発酵の知恵が生きている。

講演やコンサルティングなどで全国を回っている店主の伏木氏には、出合えたらラッキー!?

たとえば自家製サングリアは、加えられた米麹が持つ酵素により、果物のセルロースが分解され、味わいがよりまろやかに。

また、糖分を使わず、高級みりん「甘強本みりん」に梅だけを漬けた梅酒など、体も喜ぶアルコールがそろっている。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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