スティーブジョブズが愛したであろう、禅を感じるレストラン Vol.1

ジョブズも愛する?コース¥5,000で禅を味わえる表参道の侘び寂びレストラン

文化としてある日本料理の神髄をカジュアルに味わう

カジュアルに楽しめる『茶洒 金田中』(表参道)

料理はもちろん器などにも気遣い、儚い季節の移ろいを示す日本料理。それが体感できる料亭は特別な空間。文化としての食に感激し、食材に対する感謝の気持ちさえ抱かせる。日本人として、そんな機会を頻繁に設けたいと思うのは誰もが同じ。

けど、財布と相談すれば……なかなか出向けないのもまた事実。そんなときは、『茶洒 金田中』がおすすめだ。こちらの店、名にある通り、老舗料亭『新ばし 金田中』が手掛けるレストランだが、価格帯はかなりカジュアル。なんと二人で一万円のコースがあるのだ。

¥5,000コースのメインに相当する「菜盆」

3 月は「木いちごの盆」と名付けられている

「出汁など、基本は本店と変わりません」と語る田川道久店長。

写真の料理はすべて月ごとに献立の替わる¥5,000 コースより。突き出しから椀を経て菓子で締める全6品はハーフポーションとのことだが、なるほど、老舗料亭の矜持を感じさせる味と美しさ。が、随所に現代的アレンジも施されており、和食の新たな一面も味わえる。

コースのメインに相当する「菜盆」は3 月はポン酢で食す三元豚のしゃぶしゃぶと、レストランらしく、にんにくを効かせたホタルイカのオリーブ焼き、木の芽も香る新ジャガと牛肉の煮物。銀色のお重など、素材はモダンだが、形で和を感じる器も見事。

「伝統を守ると同時に、レストランとしてできることも追求している」。感激と、感謝の心をカジュアルに。それはやはり特別な時間だ

「はじめに」と題し、突き出しとして供される甘塩イワシ。白木のお椀には、春鱒の甘出汁煮

突き出しに続いて供される「汁」。3 月はエンドウ豆のすり流しで、よもぎ麩が入る。漆黒の盆にエンドウ豆の鮮やかな緑が映える。塗りの竹椀は本店でも使われる器とのこと

「生鮨」は黄味醤油で食すマグロと、鯛とタケノコの桜葉巻鮨。添えられた、うるいの酢味噌がけからも季節を感じる

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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