【横浜・関内】予約困難店2選!食通も憧れる最高峰鮨と年1度だけ予約できる極上和食

お金にも時間にも余裕が出てきた今、食通が熱心に計画を組むのが、横浜への美食遠征だ。

目指すは、口コミで絶賛される予約困難の名店。心置きなく酒と料理に酔いしれるため、横浜でホテルをとって臨むこともある。ある意味、横浜は東京から一番近いガストロノミーツーリズムの街だ。

大切な人を誘うにも絶好の舞台で、“わざわざ少し足を延ばす”というストーリーそのものが期待感を高める。それも会計は都心の同格店より手頃。

横浜での美食探訪は、いいことずくめなのだ。

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1.圧倒的な情熱で仕入れる一流のネタ。この暖簾の先は、鮨職人ですら憧れる
『なか條』@関内

関内『なか條』の外観

元々は中華街にあった『寿司割烹 清川』を、2017年に中條さんが引き継ぎ『なか條』として関内の住吉町に移転。飲食店が集まる一帯で、黒壁と白い清らかな暖簾が目を引く


強いネタには強いシャリを。最高峰の素材と技術の共演に、鮨通も舌を巻く


客の7割は県外からという『なか條』。

鮨通が多く、握りとつまみ全30品を食べ終えた会計時、平均5万円台なのを彼らは「安い」と口にする。それは東京との比較というより、緩急ある流れと圧倒的なネタの品質からくる満足感ゆえ。

関内『なか條』の「中トロ」

「中トロ」に合わせるのは、赤酢よりの酢飯。まぐろの奥深い旨みに寄り添いながら、その香りをさらに引き出す。ちなみに「やま幸」代表の山口幸隆さんとはプライベートで食事に行くほどの関係性の深さ


店主・中條清隆さんの仕入れるネタはすべて豊洲からだが、その中でも最高峰を入手する。

元々、横浜の鮨店に生まれた中條さんは、大学卒業後に店を継いで一流店にしようと決心。「築地で一番いいネタを」としつこいくらいに通い、さまざまな仲卸との関係を築いた。現在、「やま幸」のまぐろの取り扱い歴は23年になる。

それら魚の個性に合わせ、2種の酢飯で握っていく。キスは軽めの酢飯で握り口をリセットさせ、次にコク深い酢飯とまぐろで鮮烈な印象を刻む。

関内『なか條』の「しんこ」


天草の「しんこ」は軽めの酢飯で握る。淡く上品な脂が米と一体化し喉元にすっと消えていく。

中條さんは「ネタがいいだけで、自分がすごいとは思わない」と話すが、その仕事が鮨通を喜ばせる。

一級品の素材は、つまみでこそ!

関内『なか條』の鮑


元来の負けず嫌いで、すべてのネタにおいて超一級をそろえる。

例えば、鮑は千葉の大原からで、他では見ない特大サイズ。その鮑を水と酒だけで炊き、海の旨みをダイレクトに伝える。

関内『なか條』のナガスクジラ


ナガスクジラを提供する日もあり、1頭からわずかしか取れない希少部位の尾の身が好評だ。

きめ細かな赤身に奇麗なサシが入り、ねっとり柔らかく、クジラの赤身独自の力強い旨みが記憶に残る。

関内『なか條』で取り扱っているうに

夏に山口の萩で取れたうには、1箱¥30,000以上の代物。それで4貫分を握るというから贅沢が過ぎる。写真はすべておまかせコース(¥38,500)より。※時季により変動


日本の宝を慈しむようなその鮨に、みな横浜に来たかいを感じるのだ。


― 店主に聞いた!横浜デート ―


「馬車道のバー『PILGRIM 19th CLUB』は重厚な木製カウンターと間接照明が包み込む雰囲気がいい。品格がありながらもハイボールなどを気軽に飲めます」

なか條(関内) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

2.年に一度だけ門戸を開くこの店を、誰しもがBMリストの上位に据える
『和食菅井』@関内

関内『和食菅井』の内観

コロナ禍以降、奥行きのあるカウンターとした店内。手前は開業時から板場に立つ小川桃代さん。菅井さんは後ろで焼き物等を担う


10月1日は「菅井の日」。この日は街から食通が消える


毎年10月1日から『和食菅井』では翌年分の予約受付を開始する。最初の3日間で予約の半分以上が埋まるほどの人気ぶりだ。

店主の菅井広志さんは和食の料理人歴50年。2003年に開業し、のちに二ツ星を獲得。十数年来の常連も多く新規常連も生み続けるため予約困難店となっている。

彼らが欲するのは、もてなしの塊のような、王道できっぷのいい日本料理の数々だ。

もてなしの心溢れる八寸に、横浜随一の予約困難店という呼び声の高さも頷ける

関内『和食菅井』の八寸

上の器は北海道仙鳳趾産の牡蠣を蒸し、自家製カラスミをたっぷり削ったもの。酢橘釜の中は鱧の卵の醤油漬け。他、新蓮根やそうめん南瓜。鮑や早松茸など豪華食材も並び、八寸からついお酒を飲み過ぎてしまう


八寸からして歓待そのもの。

例えば8月は新銀杏揚げや鱧の煮凝り、車エビなど11品が団扇の器に盛られ、晩夏と初秋が入り交じる。

日本酒を呼ぶ怒涛の逸品が続く

関内『和食菅井』で提供している日本酒やワイン

提供する日本酒やワインは『横浜君嶋屋』からで、女将が選んでいる


お祭り気分で日本酒が進むうちに登場するお椀も秀逸だ。

関内『和食菅井』のお椀

真昆布を使い鰹が出過ぎないようにした出汁に、愛媛の白甘鯛を据えたお椀


「昆布屋さんが出したがらない貴重な真昆布を使っています」と話すその出汁は、息をのむほど重層的。

そして白甘鯛を箸で崩せばさらに美味しく変化し、来年もこの切符を手にしたいと再訪への思いが募るのだ。

関内『和食菅井』の大井川の共水鰻の蒲焼


大井川の共水鰻の蒲焼。

大井川の伏流水で育った鰻は雑味がまったくなく、芳醇な脂を蓄える。蒸してから焼き、下に米を少し敷いている。

関内『和食菅井』の土鍋ご飯


炭火焼きした長良川の天然鮎をのせた土鍋ご飯。鮎、新潟産コシヒカリ、たでの葉の香りが見事なまでに融合している。

土鍋ごはんは季節ごとの食材をのせ、余ったらお土産にしてくれるのもありがたい。夜のコース(¥21,600)より。


― スタッフに聞いた!横浜デート ―

関内『和食菅井』のスタッフの方


「老舗の『横浜君嶋屋』はオリジナル商品も充実していて、店内ではスタンディングバーも展開。ここでしか買えない一本を選ぶのが楽しいと思います」

和食菅井(関内) | デートに使える東京のレストランはグルカレで予約

▶このほか:横浜の洋館で味わう、1日2組限定の「ローズアフタヌーンティー」。個室に流れる至極の時間

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