~日本女子テニスをもう一度強く。世界での経験をもって後進育成に励みたい~
令和のニューリーダーたちに告ぐ
グラフ、サンチェス、サバティーニ……。1990年代、世界の強豪に真っ向から挑み、世界ランキング4位まで駆け上がった伊達公子氏は、日本テニス史に残るレジェンドだ。
テニス四大大会ではウィンブルドン、全豪オープン、全仏オープンでベスト4、全米オープンではベスト8という輝かしい成績を残し、26歳で突然の引退。
しかし、11年半のブランクを経て、「自分の勝ち負けではなく、若手に刺激を与えたい」と現役復帰した。二度目の引退後、その情熱は次世代の育成に注がれている。
直接的な指導だけでなく、国内の環境整備のため積極的に発言し、行動を続ける伊達氏の歩みを振り返りながら、世界レベルのプレーヤーに必要な素養を探る。
金丸:本日はテニスプレーヤーの伊達公子さんをお招きしました。お忙しいところ、ありがとうございます。
伊達:こちらこそ、お招きいただきありがとうございます。
金丸:本日の対談の舞台は赤坂の『割烹由水』です。同じく赤坂の名店『津やま』や、大門の『くろぎ』で腕を振るった由水(よしみず)真悟さんが、今年の1月にオープンされた新店です。
伊達:お料理もとても楽しみです。
金丸:この対談にテニス選手をお招きするのは、車椅子テニスの上地結衣さん、松岡修造さんに続いて、3人目になります。伊達さんと松岡さんは同じ年代ですか?
伊達:松岡さんが3つ上です。初めてお会いしたとき、私は中学2年生でした。
金丸:そして松岡さん同様、伊達さんも今は若手の育成に尽力されています。
伊達:今は育成プロジェクトに、エネルギーの7〜8割をかけていますね。
金丸:今もご自身の体を鍛え続けていらっしゃるのですか?
伊達:私は膝も肩も手術しているので、関節の状態は良いとは言えません。ただ、関節を守るには筋肉が必要なので、週2回はトレーニングをしていますね。汗をかくことが好きで、トレーニングのあとにそのまま皇居を一周走るのをセットにしています。
金丸:トレーニング後の皇居一周って、結構な運動量ですね。伊達さんは90年代に活躍されて引退したあと、再度現役復帰されるという珍しい経歴をお持ちです。幼少期から現役時代、そして今に至るまで、じっくりお話を伺いたいと思います。どうぞよろしくお願いします。




