SPECIAL TALK Vol.143

~今の自分はスポーツあってこそ。多くの人に魅力を伝えて恩返しをしたい~

金丸恭文氏 フューチャー株式会社 代表取締役会長
大阪府生まれ、鹿児島県育ち。1989年起業、代表取締役就任。日本ハンドボール協会会長。


野球の魅力を、さらに広く伝えたい


金丸:2023年に局を離れてフリーになられたんですよね。

ヒロド:「もっと自由に高校野球の取材をしたい」というのが大きかったです。働き方改革で残業時間がすごく厳しくなり、夏の甲子園取材を思う存分できなくなってしまって。

金丸:なるほど。局アナだと、他の業務もあるし。

ヒロド:『熱闘甲子園』の放送時間は30分しかありませんが、番組は日中の取材があってこそ成り立ちます。だからフリーになって、その分、今は思いっきりやれています。そういえば、フリーになった年に、ちょうどタイガースが日本一になったんですよ。

金丸:それはいい年に独立されましたね(笑)。ところで、これからの展望はどうお考えですか?

ヒロド:高校野球に関わったことで今の私があるので、なんらかの恩返しがしたい、という思いがすごくあります。今、野球人口がかなり減少しているのを、取材していても感じるんです。

金丸:そうですね。サッカーやバスケットボールといった他の競技が人気になること自体はいいことですが、野球に触れる機会がない人が増えるのは寂しく感じます。

ヒロド:なので、野球人口を増やすための、なんらかのプロジェクトみたいなことはやっていきたいですね。

金丸:野球人口が多かったのは、かつては学校の部活もプロスポーツも、今ほどの選択肢がなかったことがあると思います。一方で、野球離れの一因としては、指導者のレベルの低さもあるのではないでしょうか。ほかの、いわば後発の競技の方が、より体系だった指導がされていて、野球ではいまだに根性論が持ち出される、というような。

ヒロド:そういう側面もあるかもしれませんね。昨年、王 貞治さんと栗山英樹さんが立ち上げられた「球心会」という野球振興プロジェクトの取材をしました。そのとき、野球に触れるきっかけを作らないといけない、と改めて感じました。部活だけでなくて、「あのプロチームかっこいいな」とか「甲子園のあの投手、すごいな」みたいな。入り口は「推し活」みたいなことでもいいと思うんです。魅力を伝える側として、私にできることは今まで以上にやっていきたいですね。

金丸:甲子園のそばにいながら野球に無関心だった子が、巡り巡って高校野球を伝える第一人者になったわけですから、その魅力について語るなら、ヒロドさんをおいて他にはいないですよ。

ヒロド:あんまりプレッシャーをかけないでください(笑)。でも、これからも頑張ります。

金丸:それでは、今年の甲子園取材もよろしくお願いします。そして、秋には阪神の日本一を一緒に応援するために球場でお会いしましょう(笑)。今日はお忙しいところ、本当にありがとうございました。

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