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  • 酒造りの哲学を“楽しみ”アーティストを“味わう”。獺祭のPOP-UPは呑めるギャラリー

    「獺祭」。日本酒好きならずとも誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。

    昔から日本酒の枠を超えた取り組みや、最近では宇宙での酒造りなど、何かと話題の尽きない酒蔵だからだ。

    そんな獺祭が「哲学を楽しんでもらう」というテーマの元、新しいプロジェクトを始動させた。

    日本橋三越本店にて開催される、アートを見ながら獺祭をバーで楽しめるPOP-UPだ。

    あらためて「獺祭」を深く知る絶好のタイミングといえる。


    手間と人を惜しまぬ酒造りこそ獺祭の真骨頂


    「獺祭は杜氏を使わず機械で作っている」。とよく聞くが、それは事実とは異なっている。

    確かに機械も使うが、同時に業界最多の蔵人数、データによる検証と、なんでもありの酒造りを行なっているのだ。

    「獺祭」の美味しい酒を造る事にかけた情熱と哲学から来たものだが、その道のりは平坦ではなかった。

    現会長である桜井博志氏が3代目社長となった1980年代半ばは、焼酎ブームなどに押され日本酒の需要が減少の一途を辿る時代。今の酒造りではやっていけない……。

    一人ひとりが杜氏であり、研究者である「獺祭」を醸す旭酒造の従業員たち。酒蔵では日本最多の200名を超える


    そこで「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求めて」という信念のもと1990年に誕生したのが純米大吟醸のみという「獺祭」ブランドだ。

    しかし純米大吟醸造りにかかる手間や労力、新しい造りへのストレスを感じた杜氏が辞めてしまう。

    経験と知識が必要な、日本酒造りにおいて最重要ともいえる麹造りを行っている様子


    たどり着いたのがデータによる見える化。気温、麹室をはじめとした各設備の温度・湿度、米に対する浸水時間、発酵具合、香り成分の分析結果……それが結果的に品質に大きく寄与した。

    匠の経験や知識という言葉のもとにブラックボックス化していた酒造りを、改善や検証を重ねることで品質を追求できるようになった。

    美味しさの継続的な追求、未来の「獺祭」のために醸造過程のさまざまなデータのチェック、管理を欠かさない


    また同時に「幻の酒にしたくない」その想いから品質はもちろん数量も確保したかった。結果として蔵人はどんどん増えていき、技術や設備への投資も惜しまなかった。その姿勢こそが「獺祭」ブランドを確固たるものにしたのだ。

    多くの人が「獺祭」を気軽に手にし、楽しい時間を過ごしてもらいたい。日本酒ツウにしか楽しめない、そんな存在にしたくない。その信念を叶えるための取り組みは先の醸造法の改革だけにとどまらない。

    アカデミー賞授賞式後のパーティ「ガバナーズ・ボール」では、「獺祭」が2年連続で公式のお酒として採用されている


    米国アカデミー賞の公式パーティで振る舞われる唯一の日本酒に選ばれることもあれば、月面での「獺祭」の醸造を目指す「MOONプロジェクト」として、国際宇宙ステーション内の月面重力模擬環境下で世界初となる醸造試験にも挑戦もする。

    オーストリアと組んでウィーンで産まれたクラシックの名曲を聴かせて仕込んだ「獺祭」も記憶に新しい。

    また、飲食業界では「ショコラティエ パレドオール」とタッグを組み、「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」を使ったチョコレートを誕生させたり「モスバーガー」と「まぜるシェイク 新生獺祭」を発売したり、多岐にわたる活躍は数え上げればキリがない。

    ショコラティエ 三枝俊介さん×「獺祭 二割三分」の結果生まれた「獺祭ショコラ」。「獺祭」の新たな可能性を提示した


    では、なぜ「獺祭」なのか?

    「獺祭」と手を組んだ各企業や団体はその名前がほしいわけではない。現時点に満足することなく、さらなるおいしさを追求する姿勢。

    「獺祭」を使ったさまざまなアプローチを通じて、これまで日本酒の魅力に気づけなかった人たちにもその素晴らしさを知ってほしいという願い。そういった信念・哲学に共感したからこその帰結だ。

    それは「獺祭」の、ひいては日本酒の新たな可能性を感じさせる未来へと繋がっている。そして日本酒をこよなく愛する人々だけでなく、多くの人も笑顔にし続けているのだ。

    「獺祭」×アーティストによる劇的な作品が並び、「獺祭」の試飲もできるPOP-UPのキービジュアル


    獺祭とアートの融合。日本橋三越本店でPOP-UPを開催


    さて、5月13日より、「獺祭」の新たな試みが始まる。「日本橋三越本店」でアートと融合したPOP-UPを展開するのだ。

    選ばれしアーティストは、布や粘土、木、紙などさまざまな素材を使い、温かみある作品作りを続ける尾崎歩美さん。食文化や植物をいかに利用するかをテーマに、さまざまな土地に出かけ、そこでの出会いも作品にしていく浅野友理子さんなど注目の人たちだ。

    ゆるかわで人気のぬいぐるみブランド「mojojo(モジョジョ)」を手掛ける尾崎歩美さん


    参画するアーティストは山口県岩国市にある蔵に実際に足を運び、空気を感じ、その味を体験。さらに品質のためにすべてを賭ける哲学にも触れてきた。

    バトルなのか融合なのか「獺祭」の哲学×アーティストの感性が生み出す作品たちに期待が抑えられない。

    また会場となっている「日本橋三越本店」という“伝統”と、「獺祭」という“革新”がどのような化学反応を見せるのか。こちらも見逃せない。

    独創的な風景画が人気の画家・真田将太朗さんによるアートボトル。複数のパッケージを用いて完成する作品を、1本から購入できる


    さらにPOP-UPには「獺祭」を楽しめるバーも併設している。革新技術、味わいを世に知らしめた「獺祭 磨き二割三分」、今回のPOP-UPのために特別に用意された「北嶋米使用 獺祭 その先へ」などがラインナップ。

    特に後者は通常よりも大粒で甘味も強いという山田錦で醸したら……を実現させた「獺祭」だ。「山田錦コンテスト」で2度のチャンピオンに輝いた農家・北嶋將治さんが手がけたもので、ひと口飲んだ瞬間、陶然となってしまうだろう。

    「獺祭」を「獺祭」たらしめた美酒と、未来のスタンダードを飲み比べてみる。そんな日本酒が体験できることもこのPOP-UPの魅力のひとつだ。

    「北嶋米使用 獺祭 磨 その先へ 化粧箱入り 720ml」¥55,000


    その味わいとアーティストが描き出す「獺祭」の内なる世界に、癒し、刺激、愉悦……湧き上がるであろうさまざまな感情を楽しんでもらいたい。

    獺祭をもっと知りたいなら、まずは飲むべきこの2本!

    「獺祭 純米大吟醸 磨き 二割三分 紙箱入り 720ml」¥7,150


    極限と言われる23%にまで磨いた酒米・山田錦を使って醸した純米大吟醸酒。1992年に誕生し、果実感ある香りや米由来の旨みや甘み、そして口当たりのなめらかさで、たちまち評判に。

    培ってきた経験と知識、さらに蓄積し続けているデータをもとに、今もさらなる美味しさを求めて、少しずつ進化し続けている。「獺祭」ブランドのフラッグシップ的存在だ。

    「純米大吟醸 磨き二割三分 獺祭 美酔 紙箱入り 720ml」¥8,800


    加水調整した低アルコールの日本酒は、加水しないものに比べるとコクや余韻などの面で、どうしても満足する味わいが実現できない。

    そこで、発酵初期における繊細な温度管理と汲み水管理を行うことで、ついに完成を迎えたのが「純米大吟醸 磨き二割三分 獺祭 美酔」だ。

    11%に満たない低アルコールにも関わらず、香り、コク、のびやかな余韻を持っている。

    ■P0P-UP概要
    イベント名:アートと獺祭、獺祭とアート
    TEL:03-3241-3311
    営業時間:10:00〜19:30
    期間:2026年5月13日(水)〜5月26日(火)
    住所:中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 本館1階中央ホール

    取材・文/Shinji Takeuchi