男と女の答えあわせ【A】 Vol.316

彼氏の母親への電話内容を聞いて、ゾッとした女…27歳女が思わず逃げ出したワケ

三浦マキ

A1:付き合う前の彼は、本当に完璧だった。


共通の知人に紹介されて、健二と初めて会ったのは食事会だった。メガバンク勤務の彼は、清潔感があって話し方も丁寧で、第一印象は申し分なかった。

「真帆さん、また会いたいので、連絡先を聞いてもいいですか?」
「もちろんです」

健二はその後の連絡も早かった。翌日には彼からLINEが来て、すぐにデートの約束が決まった。

そしてこの初デートで、私の心はしっかり健二に掴まれることになる。

健二は、初デートに外苑前にあるイタリアンレストランを予約してくれていた。


素敵なお店にテンションが上がる。話していて楽しいし、「いい人だな」と思っていた。

ただ正直に言うと、それくらいの印象止まりだった。

しかしここから、健二はすごかった。

食事が終盤に差し掛かった頃。店内が、突然暗くなった。そしてどこからか、店員さんの「Happy Birthday〜」という歌声が聞こえてくる。

― あぁ、誰かのお誕生日なんだ。

そう思い、私も思わずキョロキョロと主役を探しながら、拍手をする準備をしていた。

すると、そのケーキはまさかの私の目の前に運ばれてきた。

「真帆ちゃん、27歳のお誕生日、おめでとう」
「……え?え!?私?嘘でしょ?」

これには、さすがに驚いた。確かに前回、「誕生日が近い」みたいな話をしたかもしれない。

でも一瞬のことだったし、私自身も話したことすら忘れかけていたのに…。

「そう、真帆ちゃんだよ。この前、誕生日が近いっていう話をしていたから」
「覚えていてくれたの…?嬉しくて泣きそうだよ。健二くん、ありがとう」

そのうえ、花束まで用意してくれていた健二には驚いたけれど、すごいなと思った。


しかも、健二は、初デート後も積極的に誘ってきてくれた。

私がふと「行ってみたい」と言った店を、次のデートで予約してくれていたり、好きなアーティストのチケットをサプライズで取ってきてくれたり…。

連絡もマメで、デートの翌日には必ず「昨日は楽しかった」とLINEが来た。些細なことだけど、その積み重ねはとても嬉しく、私もどんどん惹かれていった。

「この人、本気なんだな」

そう思った。そして初デートから3ヶ月が経った頃、健二はちゃんと告白をしてきてくれた。

「絶対大切にするし、真剣にこの先のことも考えているから」

そう言われて、私は笑顔で頷く。

「ありがとう。こちらこそ、どうぞ宜しくお願い致します」

こうして、交際当初から結婚を意識していた私たち。

しかし、交際期間が長くなるにつれて、一つの不安が私の心をどんよりと、覆い尽くす結果になってしまった。

この記事へのコメント

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No Name
母親との関係は家庭環境や個々の事情によって大きく異なるから、側から見える態度だけでは判断できないよ。それをそのまま妻への態度に当てはめるのは無理がある。 実際、昨日しょっちゅう連絡してくる典型的な過干渉な親と書いてあった。誰もが母親と仲良出来ているわけでもない。逆で男性が母親と距離が近かったらマザコン認定される場合も。
2026/05/03 06:1124
No Name
え??ちょっとよく分からない。デート中や友達といる時に親から電話かかってきたら手短に済ませるのが普通の対応かと思ったけど....そこで母さんと楽しそうに長電話されたら怒るんでしょ?自分の事を彼ママが根掘り葉掘り聞いて彼が全部教えてたらドン引きするんじゃ?
2026/05/03 05:1420Comment Icon2
No Name
ゾッとして逃げ出すような電話内容ではなかったけど
2026/05/03 05:3320Comment Icon1
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男と女の答えあわせ【A】

三浦マキ

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

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