~調子が良くても悪くてもゴルフって最高に面白い~
「ほとんどビリ」が翌年優勝。1年で何が起こった?
金丸:ところで、小学生でゴルフを始めて、すぐに成果は出たのですか?
勝:小学生のゴルフの大会って、いきなり九州大会があって、次が全国大会なんですが、5年生のときに負けなしで全国大会に行きました。
金丸:それはすごい。
勝:なんですけど、全国大会では下から数えたほうが早いような成績で。
金丸:さすがに全国の壁は厚かったんですね。
勝:でも、九州大会で上位に行けるということは「自分もやれるんだ」と自信になりました。MBC(南日本放送)という鹿児島のテレビに出たときに、「プロになります」と宣言したのを覚えています。
金丸:MBC!またローカルな単語が(笑)。でも、勝さんはポジティブですよね。6年生のときはどうだったんですか?
勝:全国大会でも優勝しました。
金丸:展開が早い(笑)。優勝できた理由って、自分で思い当たりますか?
勝:それがものすごく単純な話で。小学生の大会だと保護者がついてくるじゃないですか。5年生の全国大会のときに、上位選手の親御さんたちとうちの親が話す機会があって。そしたら、「みんな毎日練習しているんだって」「え、ゴルフって毎日練習するものなの?」って。
金丸:ちょっと待ってくださいよ(笑)。じゃあ、週2〜3回の練習で全国大会に出場するレベルに到達していた、と。
勝:それで、6年生から毎日練習するようにしたら。
金丸:全国大会で優勝した(笑)。
勝:そうなんです(笑)。
金丸:当時、大会で強かった人たちは、今プロになっているのですか?
勝:全国大会でトップにいた子がふたりいたんですけど、ふたりともプロにはなっていませんね。
金丸:一方で、最下位近くにいた勝さんがプロになって活躍している。これはなんの違いなんでしょうね。
勝:うーん、分からないです。
金丸:でも、野球でも豪速球を投げられる人が必ずしもプロになれるわけじゃない。仮説ですけど、そういう人たちって、ポジティブシンキングじゃなくて、自己評価が低いんじゃないかと。その点、勝さんは最下位近くでも「やれる」と思って、プロになると宣言までしてしまう。
勝:そうですね(笑)。
金丸:親や家庭の影響もあるでしょうね。「やれるんじゃない?」と言ってくれる家庭と「あんたなんかやってもダメ」と言う家庭とでは、子どもたちの受け止め方やその後の成長にも大きな差が出ると思います。
勝:私も母からは「勉強もしたほうがいいんじゃない」と言われていました。将来何があるか分からないから、選択肢を増やしておいた方がいいという気持ちだったんだと思います。でも私は、自分が最強だと思っていたので(笑)。
金丸:あまりにポジティブ(笑)。「これで飯が食えるのか」とか「お嫁に行ったほうがいいのでは」とか周りに言われたり、自分で考えたりしてしまうと、続ける気力がなくなるし、ここぞというときに力が出ません。逆に、根拠のない自信って無限のエネルギーで、うまくいっていないときでも「絶対できる」と思えるかどうかが、成功する人とそうでない人の最初の分かれ目だと思います。




