~調子が良くても悪くてもゴルフって最高に面白い~
フェリーの汽笛を聞きながら育つ
金丸:まずは勝さんの生い立ちから伺います。鹿児島市内のご出身ですよね。
勝:そうです。実家は小川町で、桜島フェリーのターミナルが目の前にあります。
金丸:錦江湾沿いの地域で、フェリーの汽笛を聞きながら育ったんですね。フェリーといえば私も高校の頃、学校の先生に追いかけられてフェリーで逃げたことがあります(笑)。
勝:そんなフェリーの使い方、初めて聞きました(笑)。
金丸:あの辺りだと、遠泳も経験したのでは?桜島までの4キロくらいを、小学生が毎年泳いでいますよね。
勝:遠泳をやっているのは松原小学校と清水小学校ですね。私も泳げますけど、名山小学校だったので、遠泳はやっていません。
金丸:じゃあ、基礎体力は遠泳の賜物というわけではないけど、小さな頃から活発だったんですか?
勝:ずっと動き回っていましたね。
金丸:やっぱり(笑)。おままごとをしている勝さんは想像できません。
勝:おままごとは、小学校低学年まででした。
金丸:運動は昔から得意だったのですか?
勝:だいたい一通りはできましたね。
金丸:もともと運動神経がよかったんですね。そして、ゴルフを始めたのは、確かお祖父様がきっかけだったかと。
勝:はい。ゴルフコースについていったのがきっかけで。最初は遊んでいるだけでしたけど。
金丸:ちゃんと習い始めたのは、いつ頃からですか?
勝:スクールは小学校3年生ぐらいから。最初は週2〜3回くらい通っていました。
金丸:鹿児島にも子どもが習えるゴルフスクールがあったんですね(笑)。
勝:ありますよ(笑)。しかも実家の近所に。でも今考えると、そのスクールがすごくて。女子は私だけですが、男子はふたりプロになっています。
金丸:それはすごい。そこには自分で行きたいと言ったのですか?
勝:いえ、近くにあるから入れられた、っていう感じですね。
金丸:それは嫌じゃなかった?
勝:嫌じゃなかったです。母は私にいろいろな経験をさせたかったようで、他にピアノもちょっとやっていたし、体操とかダンスとか体を動かすようなスクールにも行っていました。おかげで、今はどうかわからないですけど、昔はバク転もできました。
金丸:そこは私と正反対ですね。私は習い事のたぐいは全部、嫌。「誰かに教わる」こと自体が嫌で、「自分の好きなようにやらせてくれ」という感じで(笑)。
祖父母の愛情も一身に受けて育った幼少期
金丸:勝 みなみさんといえば、阪神タイガースのファンとしても有名ですが、これもきっかけはお祖父様ですか?
勝:そうです。巨人を応援してる人が多い中で、じいちゃんは「俺はそんなのに乗らない」と、あえて阪神を応援していたんです。
金丸:いいですね。骨があります。さすが薩摩隼人。
勝:みんなの逆を行くような人で。試合を見るためにCS放送を契約して、赤ちゃんの私を膝に抱っこしながら見ていたそうです。だから、物心ついた頃には私もすっかり阪神ファン。それに阪神が負けると、じいちゃんが怒り出すから、家族みんな阪神ファンになっていきました(笑)。
金丸:ある意味、恐怖政治じゃないですか(笑)。
勝:確かに(笑)。最近では毎年、母と一緒に阪神の沖縄キャンプを見に行って、エネルギーをもらっています。ただ、行くとニュースになっちゃうんですけど。
金丸:そりゃそうですよ。阪神にとっても、勝 みなみに注目されているというのは、いい話ですから。
勝:そういえば、ばあちゃんの話をしていませんでしたね。阪神好きやゴルフを始めたのは、じいちゃんの影響ですが、ゴルフスクールに最初に連れてってくれたのは、じいちゃんじゃなくて、ばあちゃんなんです。
金丸:そうなんですか。お祖母様は初登場ですね。
勝:お世話になったという点では、私はばあちゃんに育てられたようなもので。両親はふたりとも学校の先生をやっていて忙しかったので、保育園の送り迎えも料理もばあちゃんが。
金丸:お祖母様は今もお元気ですか?
勝:私が5年生の頃かな、倒れて寝たきりになってしまい、5年前に亡くなりました。
金丸:そうでしたか。勝さんが今、アメリカで活躍されているのをきっと見守っていらっしゃるでしょうね。
勝:だと嬉しいです。私を一番応援してくれたのはばあちゃんだし、お風呂で一緒に歌ったりしたのも大切な思い出です。




