A1:自分に向かってまっすぐな姿勢が良かった。
潤と出会ったのはマッチングアプリだった。M&Aの会社に勤務する、2歳年下の31歳。年収も1,200万とある。
「悪くなさそう…」
いいねが来ていたので、私もそれに返し、数回ラリーをした後にすぐに会うことになった。実際に会うと思っていたよりも身長が高く、清潔感がある。そして何よりも、整った顔立ちがとても好印象だった。
「彩花さん、食事だと何が好きですか?」
そして一生懸命、話を盛り上げてくれようとするのが伝わってきた。
「私は…焼き鳥が好きです。潤さんは?」
「僕も焼き鳥、好きです!良ければ今度、この店行きませんか?『鳥しき』出身の方が新しく作った店が今年の頭くらいに赤坂にできて、気になっていて」
しかも次の誘い方もとてもスマート…。もちろん、行くに決まっている。
「それは気になるし、美味しそう!行きたいです!」
こうして、この2週間後、約束通り『赤坂ひめの』でデートをすることになった。
今年2月にオープンしたというお店は内装も素敵だし何を食べても美味しく、思わず唸ってしまう。
「美味しい〜♡」
「良かったです。『鳥しき』一派なら、絶対に外さないなと思っていて」
― ご飯食べること、好きなのかな…。
私自身、ご飯が好きだ。だから食の好みが同じだと嬉しいなと思っていたけれど、潤とはそのあたりも合いそうな気がする。
「彩花さんは、普段の食事はどうされているんですか?」
「週末はこうやって外食が多いけど、平日は結構自炊が多いかな」
「そうなんですか?意外と言ったら失礼かもですが…。偉いですね。何を作るんですか?」
そう潤に聞かれたので、私は最近作った料理の写真をいくつか見せる。すると、潤は屈託のない笑顔でこう言ってくれた。
「美味しそう…!いつか食べてみたいな」
「土佐ジロー」の濃い旨みと弾力をしっかり味わいつつ、思わず笑みが溢れる。
「本当に?」
「うん、本当に」
― この人、きっと何の下心とかもなく言っているんだろうな。
それがわかるし、何よりも潤はたくさん私の話を聞こうとしてくれる。
「彩花さん、趣味とかあるんですか?」
「趣味かぁ…。旅行とか?あと映画鑑賞かな。映画館へ行くのも好きだし、家で観るのも好きで」
「わかります!!僕も好きです」
「ちなみに、好きな映画TOP3は?」
この、前のめりだけれど私のことを大切に思ってくれている姿勢がすごくいい。人の話を聞くときは目を見てくれるし、自分のことを話すときはとても楽しそうにしている。
そんな様子を見ていると、自然と、楽しそうな未来が見えた。
― 話も合うし、素敵な人だな。
そう思っていると、この日の帰り際。潤は告白をしてきてくれた。
「まだ2回目ですけど、本気でいいなと思っています。良ければ、僕と付き合っていただけませんか?」
まだ早いかな?とも思ったけれど、お互いに惹かれあっているのだから、会った回数なんて関係ない。
だから私も、笑顔で答えた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
でもやっぱり、YESと言うには早過ぎたのだろうか。交際してすぐに、私は今まで感じたことのない葛藤に苛まれることになる。
この記事へのコメント
まずTVを消す。そして普通に「今朝から下味付けておいたんだ!白ダシ風味にしてみたんだけどどうかな?」って聞けば何か答えるでしょう🤣 「大根おろしかマヨネーズ要る?」とか。それでもスルーされたら手料理作らず来週から外食にしようって言えば? 色々と粗が目立って今週はつまらないテーマだった。
It’s sooooooo good ! I love you honey ♡
なんて言葉は求めてないとか言いながら、本当は言って欲しかった的な?