ホテルはある種の空間エンタメ。そこに身をおき、ブランドごとの世界観を体感することに醍醐味があると言えるだろう。
その意味でも、東京にないホテルが多く存在する大阪は、見たことのない刺激の宝庫だ。
特に近年は新規開業が続いているから、大阪でのホテル遊びが一層楽しくなっている。
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1.贅沢に慣れた東京人の羨望を集める世界最高峰の弩級なホテルがある
「セント レジス ホテル 大阪」@本町
これぞ大阪の重鎮が醸す、ラグジュアリーの極み
その由緒正しきラグジュアリーホテルの佇まいに、東京は嫉妬する。「セント レジス ホテル 大阪」の開業から15年。いまも日本では大阪でのみ扉を開くブランドだ。
1904年にNYで誕生した“セントレジス”は、紳士淑女の社交場として栄え、長く時代を彩っている。
まずレセプションのある12階に入ると、シャンデリアからソファまですべてがシックかつ重厚。仕立てのいいスーツのような空気感でいて、日本庭園等の和の要素もさり気に効かせているのが心憎い。
チェックイン後、客室にバトラーがウェルカムドリンクを持ってきてくれるのが世界共通の伝統。
バトラーは同ホテルのもてなしの象徴で、例えば「靴磨きをしてほしい」など、個人的な要望にスマートに対応してくれる。
そして必見は、『セントレジスバー』だ。大きな胡桃材の扉の先は、高い天井に銀箔を貼った荘厳な空間。
海外的な迫力があるが、壁画には“大坂夏の陣”や通天閣が描かれ大阪らしさを実感する。
ここで飲みたいのが「セントレジス・ニューヨーク」発祥のブラッディーマリーに各都市の個性を反映させたカクテル。大阪では山葵を使う「ショーグン マリー」(¥2,600)を提供する。
ティータイムには“セントレジス”創業者の母がもてなしで用いた「アフタヌーンティー」(¥7,800)を。
ここでアペをしたら、今年4月リニューアルオープンのブラッスリー『レジーヌ』へ行くのもいい。関西食材の魅力を引き出す料理でワインを開けるのがスマートな遊びの流れだ。
■施設概要
施設名:セント レジス ホテル 大阪
住所:大阪市中央区本町3-6-12
TEL:06-6258-3333
料金:1泊1室2名¥70,000~
部屋数:160室
2.難波上空に現れた超高層ルーフトップは、タイと大阪の熱気で世界にここだけの刺激となる
「センタラグランドホテル大阪」@なんば
エキサイティングな街のネオンに、経験値高き大人の心も自然と昂る
バンコクの元気でラグジュアリーな夜遊びを輸入するがごとく、タイのホテルが日本初上陸。それが、2023年7月開業の「センタラグランドホテル大阪」だ。
立地はなんばど真ん中で、近隣は地元のオヤジが集う現金払いの酒場が並ぶエリアというのも面白い。
そこに立つ地上約141mのビル一棟がホテルで最上階の33階ルーフトップに『クルードデッキ』は存在する。
バンコクといえば高層階のルーフトップバーが十八番。あの街の夜景は男女がお酒を楽しむ姿が入ってこそ絶景となるが、同じことが大阪でも起こっているのだ。
夜空の下、席は天空との境になるガラスの際に置かれ、浮遊感は満点。料理はアラカルトで、当日空席があればドリンクだけの利用も可能とあって、気軽に非日常へワープできる。
さらに、ビルが大阪球場跡地の隣にあるため、ルーフトップから続く屋内のラウンジバー『スモーク&スピン』には、かつての“南海ホークス”などのレトロな野球グッズが並ぶのもユニークなバランスだ。
大阪の派手さに通じるネオアジアなレストラン群がいい
電話の保留音がタイ音楽、レストランにトゥクトゥクを設置するなど“微笑みの国”を感じる要素は館内随所にちりばめられている。
例えば30種以上のお酒が20時から22時の2時間¥3,800でフリーフローとなる『オートマタ』は、スタッフが常駐せずセルフ。
その心地良いユルさもタイのブランド的だ。
蟹をメインとする魚介料理の2階『エンバシー・オブ・クラブ』。チリクラブが異国的。
そんな風に気持ち良く飲める店が8軒もそろうから、客室で眠るまで、いや、よく飲んだ翌朝、朝食でタイヌードルを食べるまでが大人のホテル遠足となる。
クラブラウンジで、タイのお酒を自由に愉しむ
26~31階の「雅クラブフロア」に宿泊のゲストは、32階のクラブラウンジの利用が可能。
内装は着物とタイアートを組み合わせている。タイの地ビールや、ガパオなどのタイフードがそろう。
客室のアメニティは、タイの名門「パンピューリ」
全客室に大きな窓を配し、ベッドボードには松のペイント。バスアメニティはタイのオーガニックブランドで統一。
写真は「デラックス 雅クラブフロア」(40㎡)。1泊1室2名¥39,750~。
本場のタイ古式マッサージで、旅の疲れを速攻癒やす
『スパ・センバリー』は、セラピストの半分以上が本国でトレーニングを積んだタイ人。アロマと施術を組み合わせることも可能。カップルルームあり。
タイ古式マッサージ90分¥16,000~。
■施設概要
施設名:センタラグランドホテル大阪
住所:大阪市浪速区難波中2-11-50
TEL:06-6616-9945
料金:1泊1室2名¥37,800~
部屋数:515室
3.大阪の才覚ここにあり。世界初で成し遂げた「シャンパンホテル」の甘美さたるや!
「Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新」@心斎橋
ウェルカムドリンクのシャンパンを飲み、セラーに泡酒のボトルが並ぶ客室に入ったら、もう外に出る気がしなくなるだろう。
昨年1月開業の「Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新」は、世界初のオフィシャル・シャンパン・ホテルであり、泡に溺れさせる館。
どうオフィシャルかといえば、シャンパン業界を牽引するソムリエの山本一人氏がプロデューサーとなり、ボランジェ等11の名門メゾンに直談判。
11の客室を、各メゾンをテーマとする公認を得た。1フロア1室ゆえ他客と顔を合わせる機会が少なくお籠り向きだ。
部屋にそのメゾンの多種ボトルをそろえるだけでなく、他のメゾンを飲みたい時には“泡ボタン”が。
それは「CHAMPAGNE PLEASE !」と書かれたボタンで、押すだけでその日のグラスシャンパンがすぐ届くシステム。
メゾンごとの特注ブランケットやボトルから作ったキャンドルを置くなど、細部へのこだわりも満載だ。おかげで泡の世界へ没入できる。
ここでは鮨すらシャンパンのアテ。かつてない鮨の解釈は恍惚を誘う
公認メゾン以外も豊富で保有数は約400種。
ラウンジはもちろん、夜の目玉はシャンパンと鮨を楽しむ『AWA SUSHI 泡鮨』だ。
煮詰めたシャンパンの泡をのせたヒラメなど、泡酒を飲むことでより魚の身味が引き立つ握りを提供。
そして翌朝はクロックムッシュを食べながらの“朝シャン”が至福だ。
ここではとことん泡を浴びるべく、ボトル1本のギフトと3種のシャンパンのフリーフロー、朝夕食(鮨)付きのオールインクルーシブプラン1名13万272円〜が賢明。
飲みすぎても客室にしじみ汁の素があるのでご安心を。
■施設概要
施設名:Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新
住所:大阪市中央区南船場2-6-7
TEL:06-6262-3600
料金:1泊1室2名¥68,000~
部屋数:11室
※記載の料金は1室2名利用時のもの
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