2025.03.21
SPECIAL TALK Vol.126令和のニューリーダーたちに告ぐ
2025年4月から始まる「いのちの輝き」をテーマにした大阪・関西万博。テーマをもとに個々のシグネチャーパビリオンを担当するのは、各界のトップランナー8人だ。
中島さち子氏は、映画作家の河瀨直美氏やメディアアーティストの落合陽一氏などに並んで、プロデューサーのひとりに選ばれた。
幼少期から音楽に親しんだ中島氏は、数学にも魅了され、高校時代は国際数学オリンピックに日本代表選手として出場し、金メダルを獲得。
現在は音楽と数学を軸に、5つの領域を対象としたSTEAM教育に携わるが、担当するパビリオンの名前は音楽とも数学とも縁遠い印象のある「クラゲ館」。
中島氏のこれまでの歩みを振り返りながら、その名前に込めた思いを紐解いていく。
金丸:本日は株式会社steAm代表取締役社長の中島さち子さんをお招きしました。お忙しいところ、ありがとうございます。
中島:こちらこそ、お招きいただき光栄です。
金丸:今日の対談の舞台は新富町の『プリモパッソ』です。2023年にオープンするなり、『ミシュランガイド東京2024』でセレクテッドレストランに選出され、2025年度版では一ツ星を獲得。ナポリの三ツ星店で修業経験のあるシェフによる、和のテイストを取り入れたイタリアンをいただけるそうです。
中島:お食事をいただきながらの対談は初めてなので、とても楽しみにしていました!
金丸:中島さんは「steAm」の会社名のとおり、STEAM教育に携わっていらっしゃいますね。
中島:はい。ダイバーシティを意識しながら、省庁と組んだり学校現場にお邪魔したりして、STEAM教育全般を推進しています。STEAMというのは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(アート)、Mathematics(数学)の頭文字を取った造語です。
金丸:ひと昔前は「STEM教育」と言われていましたが、そこにアートが加わったんですね。
中島:アートというとファインアート(美術)が真っ先に浮かぶ方が多いと思いますが、リベラルアーツも含まれます。
金丸:中島さんは教育事業に取り組むかたわら、数学研究者でもあり、ピアニストでもあって、さらには今年開催される大阪・関西万博のテーマ事業プロデューサーも務められています。
中島:万博には「シグネチャーパビリオン」という、テーマ事業のプロデューサーが主導するパビリオンがあります。全部で8人いて、私はそのひとりです。私のテーマ事業は「いのちを高める」。英語だと“Invigorating Lives”(いのちを元気にする)です。
金丸:興味深いテーマですね。今日は中島さんがこれまでどのような人生を歩んでこられたかを伺いながら、日本の教育や女性の活躍、そして万博について意見を交わしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。