2025.04.09
― カウンターの向こうに見える鮨店の気になるアレコレ ―
鮨店でカウンターに座っていて、目の前で行われる店主の所作や、置いてある道具について気になることがある。
そこで今回、兼ねてよりYouTubeやブログで鮨の情報を発信し続け、現在は六本木一丁目『桜坂 渡利』の店主である渡邉哲也さんに3つの“ちょっと気になること”を尋ねてみた。
店によって異なる握りの形は、シャリの形が決め手になる
「鮨の形って店によって違う」と、きっと皆一度は考えたことがあるはず。
無論、ネタによって形が変わるが、そもそも、鮨には大きく2種類の形がある。
ひとつが「船底型」で、全体が逆台形をしたもの。タネが乗っている上辺に対して下辺が短いのがポイント。
ふたつめの「俵型」はシャリが米俵のような形で、コロンとした丸みがあるタイプ。
「船底型がシャープな印象を与えるのに対して、俵型は安定感がありますが、どちらが正解ということもありません」と渡邊さん。
ただ、店によってはシャリの形に触れることを是としない人もいるので、心の中で楽しむのがベターだ。
目の前にある美しき包丁は、用途によって種類が異なる
鮨店では、ずらりと並ぶ包丁に目を奪われるもの。今回はとある日の『桜坂 渡利』の種類を解説。
「上から出刃包丁、ハモ切り包丁、下のふたつは柳刃包丁です」
「出刃」は、魚をおろす時や骨切に使用。美しい「柳刃」は細身の長い刃が特徴で、刺し身を引く時に使用する。さらに、小さな出刃のような『舟行』、万能包丁のひとつ『牛刀』など。
繊細な職人の仕事によって旨い鮨が生み出されるのだ。
鮨店の最後の楽しみといえば「玉」。店によって個性もさまざまだが、渡邉さん曰く、それぞれのルーツを知ればより楽しめる、とのこと。
江戸前鮨で「玉」とは魚のすり身を混ぜた「カステラ玉子」が代表。
一般的によく見るのは、関西で多い、出汁の効いた「だし巻き玉子」や、関東以北に多い「厚焼き玉子」。
「最近は、プリンのようなたまごも増えていますね」と渡邉さん。
職人技を堪能できる逸品だけに、ぜひ食べ比べてもらいたい。
おすすめ記事
2018.05.09
きちんと旨い激辛グルメ
これが最強のシビレ系激辛麻婆豆腐!山椒油でビリビリMAX!
2016.05.03
これぞ肉料理の王道!『資生堂パーラー』シェフの本気が凝縮したコース登場
2017.06.22
足を運びたい、古典酒場
基本はこの店! 一度は行きたい古典酒場6選
2017.06.29
丸の内の夜
仕事帰りの一杯はココ!エグゼグティブが足繁く通う丸の内のオアシスとは?
2018.05.03
東京駅で人気のお弁当ランキングを発表!今しか購入できない限定品も!
2022.10.27
「この店、行ってみたい!」デートのきっかけになる、新しい美食に出合える新店6選!
2024.07.03
グルメトリビア!飲み会やデートで会話のネタになるQ&A
中華デートで、麻婆豆腐を食べていたら「豆板醤ってなんの豆かわかる?」と聞かれたアナタ。答えは?
2019.03.06
夕方からずっとお肉の事を考えてる貴方へ
ハンバーガー界のA級グルメだ!春にはテラスでゆったりとグルメバーガーを!