オトナの5分読書 Vol.36

「円安の今こそハワイへ」投資生活45年超の85歳・現役投資家が勧めるワケ

2. 金相場が上がっているいま、買いか売りか?


いま、金相場が上がっていますね。

田中貴金属など売買可能な場所に、金のアクセサリーとか、金に関するものを売りに行く人が多いようです。なにしろ、いままでにないくらいの値上がりなので、売ってお金に換えようという人があとを絶ちません。

そこで、いま、金は売るべきか買うべきか。


私は、金は買わなくても良いですが、保有している金製品は、慌てて売らなくても、更に、長期的に値上がりするのはわかっているので、保有が賢明かと考えます

株式などは、企業の業績や市場の動きで、上下が激しいですが、金は長期的に相場を上げています。そういう意味では、長期の投資、資産運用を考えている人は、金での資産運用が賢明です。

投資目的であれば、アクセサリーではなく、そのまま売買できる金の延べ棒がよいと思います。

しかし、金のアクセサリーを購入して、楽しみながら運用するのも1つの方法です。貴金属には白金やダイヤモンドもありますが、交換しやすく、値上がりが景気と連動するのは金なので、宝飾品は金で保有することを勧めます。

3. 新NISAの宣伝に騙されるな


新NISAについて、考えてみましょう。

新NISAの特徴は、いままでよりも、非課税の枠が広がったということです。何に対して非課税なのかといえば、「儲け」に対してです。ですから、儲からない、損をしている状態では何の特典もありません。

通常の投資では、儲けに対して、国税、地方税、合わせて利益に対して20%の課税がなされています。日本人は、お金は預貯金に入れる傾向があります。しかし、国は非課税枠を広げるということで、預貯金に回していたお金を株式投資などに移動させ、利益に課税しないという「アメ」を用意したのです。

ただ、現在の株式投資の傾向では、利益を確保する人は投資家全体の5%程度に過ぎず、あとの95%は「含み損」を抱えているというデータがあります。したがって、運用に対して、プロ級の人には恩恵がありますが、「新NISAってなんだ」というような初心者には、ほとんどメリットがないのが実情です。

もちろん投資の基本である「定額投資」であれば、高い時は少なく安い時は多く買う「ドルコスト平均法」で購入すれば、含み損が出る可能性があります。つまり新NISAが得なのではなく、ここにお金を入れて、賢くお金を増やす方法にメリットがあるのです。

それに気が付かないで、証券会社の口座で新NISA枠を使えば有利である、得をするという考え方は甘く成功はありません。


新NISAは損をすると断言するわけではありません。運用法を学び、コツコツと利益を積み上げるスキルを持てば、勝ち組の5%に入り、非課税の恩恵を受けるのは不可能ではありません。

そこで、1番重要なのは、信頼性のある企業の株を買うことです。その企業とは、資本金、業績、配当などで、安定的に稼いでいるところです。

私はメールマガジンで投資に勝つための貴重な情報を流していますが、読者の中には、1億円の収益を上げる強者もいます。一方で、どんなに役に立ち勝つ確率が極めて高い情報を流しても、自己流から抜け出せないで、資産をなくし退場する人も多くいます。

そこで、いかにして投資で収益を上げるか、その方法を列挙すると下記になります。

①対象株であればプライムに限定する
②投資先は、チャートで穏やかに上げている銘柄の押し目で買う
③たとえ収益が増えても、追加で同じ銘柄を買うと売買の単価が上がるので、買わない
④仕込む銘柄は今期現役で、来季増益銘柄の押し目を仕込む
⑤無限の上げはないので適度に利益確定し、出遅れ有望の銘柄と入れ替える


(押し目とは、上昇トレンドにある株価が一時的に下落すること※編集部注釈)

投資経験の少ない人、株式投資に自信がない人が新NISAの非課税の恩恵を受けたいと考えるときは、運用成績の良い海外、とくにアメリカの商品が良いでしょう。運用成績は、ネットで検索すれば出てくるし、銀行などの窓口でも要求すれば出してくれるはずです。

このように運用実績、企業の安定、成長性をしっかり把握して、運用しましょう。このような努力をしないで、NISAの運用が上手くいくことは皆無です。

努力しないでお金が増えることはありません。このことをしっかり肝に銘じ、調査し投資対象にいれることを勧めます

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