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  • 一棟貸しの“離れ”から誰にも合わない導線まで。大人たちの非日常が叶うホテルストーリーPart.1

    4:金乃竹 仙石原/神奈川

    〜誰にも会わない、究極の“ふたりっきり”が叶う宿〜

    宿は箱根・仙石原の山中に静かに佇む。日本最古の文学「竹取物語」をコンセプトに館内・客室の至る所に竹を使用しており、ミステリアスな物語の世界観を感じられる造りに


    憧れの部署に異動になったのに無力感だけが募っていく。そんなある日、彼が温泉に行こうと言った。

    行き先は学生時代にふたりで初めて旅行した思い出の地、箱根だった。ただ、今更、観光客で溢れ返る場所を無邪気に楽しむ余裕はなかった。

    当日、自信満々の彼の車が到着したのは箱根にある「金乃竹 仙石原」。

    滞在中に客同士が会うことのないようプライベートを重視した宿は、チェックイン・チェックアウトも部屋ででき、食事も夕食・朝食ともに部屋食だという。

    食事は京都の名門料亭で腕を磨いた岩井総料理長による京懐石料理。四季彩り豊かな旬の食材を厳選しており、黒毛和牛炙り鮨や伊勢エビ、鮑など特別注文料理も豊富にそろえている


    「著名人でも利用できるように、駐車場から直結した客室もあるってさ」

    客室は意匠が異なる9室のみで、すべてに情緒ある温泉露天風呂が付いていた。

    「すごい。まさに大人の隠れ宿ね」

    「頑張ってる君にご褒美だよ」

    宿の最上級の部屋とされるメゾネットスイート「帝」は広さ136平米。客室2階の温泉露天風呂には大涌谷の乳白色の温泉が引かれ、湯に漬かりながら風にそよぐ竹林や紅葉に染まる箱根の山々を一望できる


    誰にも邪魔されない完全にふたりだけの、緩やかな時間がそこにはあった。

    乳白色の湯に漬かり、互いの日々をねぎらい、窓から見える山々に見とれた。月夜の空を見上げながら、ふたりが出会った頃の話で盛り上がった。

    いつしか、彼の隣で肩の力が抜けた私がいた。

    ふたりの距離を近づけるには魅惑も必要だろう。館内の「Bar bamboo」では気の利いた照明がなされ、神秘的な水盤を眺めながら優雅な時間が流れる


    「また、ここに来たいな」

    「うん。じゃあ今度は、新婚旅行で来る?」

    「...え、それって」

    翌朝、私たちはまだ人のまばらな仙石原ススキ草原を10年ぶりに手をつないで歩いた。

    ■施設概要
    施設名:金乃竹 仙石原
    住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817-342
    TEL:0460-85-9200
    URL:https://kinnotake-resorts.com/kinnotake-sengokuhara/
    料金:「帝」1泊2名1室1名当たり(朝夕食付き)¥127,600~(税・サ込/入湯税別)

    文/安部次郎

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