機内で映画を楽しみたい方は、バルクヘッド席(前方が座席ではなく壁になっている席。足元が広い分、座席指定料がかかることもある)は避けましょう。
前方に座席がない=スクリーンがないので、アームレストからスクリーンを取り出して見ることになります。
それが好きな人であればよいのですが、使いにくいと感じることもありますし、離着陸時には必ず収納しなければならないので、ほかの座席より映画を楽しむ時間は短くなります。
小さいお子様連れの方は、機体後方の席がお勧めです。
前方は到着後に早く降りたい方やビジネスパーソンが乗っている印象があります。反対に後方は小さなお子様連れの方が多いのでお子様が騒いだり泣いたりしても、必要以上に神経質にならずにフライトを楽しめるのではないかと思います。
最後部にはフライトアテンダントが待機するギャレーがあり、ミルク用のお湯をもらうといったときにも声をかけやすいですよ。
また機材にもよりますが、バルクヘッド席にはバシネットといって、赤ちゃんのベッドを取り付けることができるので、赤ちゃん連れのお客様にはお勧めです。
そして、機内食ハンターのお客様は機体前方がお勧めです。機内食は前方から順に提供されるため、前方のほうが品切れになって選択肢が狭まることがないからです。
なお、私が個人的に好んで座るお勧めの席は、①ギャレーや化粧室から離れた、②機体後方の、③バルクヘッドではない、④中央列通路側座席です。
①ギャレーや化粧室から離れたほうがよいのは、先にお話した通り、騒々しいのを回避するため。
②については、エコノミークラスは機体中央と後方、2つのセクションに分かれていることが多いのですが、前方の席から埋まっていくことが多いからです。便にもよりますが、比較的空席が多い後方は狙い目です。
③のバルクヘッド席は足元のスペースが広く快適ではありますが、離着陸時に手荷物をすべて頭上の収納棚に入れなければならない点や、アームレストが固定のため隣の席が空いていてもスペースをゆったり使うのが難しい点、そしてせっかく足元の広々スペースがほかのお客様のストレッチエリアや化粧室の待合所と化す点などから、私としては避けたい席です。
そして④は、中央列のさらに真ん中席は人気が低く、最後の最後に埋まっていくので、満席でない限り中央列の真ん中席、つまり隣の席が空いている可能性があるからです。
3. 本書のココがすごい!
今回紹介した、『国際線外資系CAが伝えたい自由へ飛び立つ翼の育て方 当機は“自分らしい生き方”へのノンストップ直行便です』Ryucrew著(KADOKAWA)のすごいところは下記に集約される。
①RyucrewさんのCAという仕事への情熱が伝わってきて気持ちが明るくなる。
②国際線外資系CAの職場のリアルな話も多く読んでいて面白い。
③快適でお得な旅をするTipsがわかり、旅行に行きたくなる。
【著者】 Ryucrew
1992年生まれ、大阪なにわ育ち、カナダのバンクーバーを拠点とする外資系エアラインの現役CA(キャビンアテンダント)。
欠航が相次ぐコロナ禍のもと開設したYouTubeチャンネル【関西弁CA / Ryucrew】は、チャンネル登録25.5万人超、人気動画「CAが教える!ホテルに入室したら、絶対チェックすべき8項目。」は185万回再生を突破(ともに2024年5月時点)。
コテコテの関西弁と人間味のあるユーモアで、客室乗務員の仕事やカナダでの生活、旅のTipsを配信。日本テレビ系『マツコ会議』ほか、数々のメディアに出演。
YouTube/関西弁CA / Ryucrew
Instagram/@ryucrew_vancouver
X/@Ryucrew_MaleCA
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