外苑前駅から徒歩数分、青山通りから1本脇道を入った雑居ビルの1階。
さらに細長い廊下を抜けた先に、気取らない女将が営む人気店がある。それが『こりょーりや ふき』。
仕事終わりの一杯や、大切な会食、和食気分のデートや女子会など、さまざまなシチュエーショでおすすめしたい一軒だ。
温かな雰囲気漂う小料理屋で、女将こだわりの手料理を味わってみては?
青山の路地裏に佇む、頑張る大人の止まり木
「おかえりなさい」何気ない女将のひと言が日々の疲れを癒やしてくれる……
美人女将の「おかえりなさい」は、いつの時代もサラリーマンの心のオアシスだ。
子どもの頃から、そんな人を幸せにする空間に憧れて、小料理屋の女将を人生の目標に掲げていたというのが、この店の女将である大江扶樹さん。
「小料理屋を開くなら、人として貫禄が出る40代になってから」と考え、ヨガのインストラクターとして働きながら資金をため、40歳を迎えた2021年に店を開いた。
「小料理屋を開きたいと思ったのは、母と一緒に見ていたドラマ『相棒』がきっかけなんです。出てくる女将や店の雰囲気が本当にすてきで憧れちゃって」と、少し照れながら笑う大江さん。
このエピソードにも女将の人柄を感じる。
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優しい笑顔と明るいムードの大江さんは、健康的に飲んでほしいと添加物の少ない調味料を使用した野菜たっぷりの手料理を用意して店に立つ。
基本は4種類のコース(1,650円、2,750円、3,300円、4,400円)から選ぶ。
こちらが全コースに含まれる「前菜三種盛り合わせ」。左からタコのねぎ塩あえ、菜の花とアサリのからしあえ、ポテサラの塩辛のせ。
根菜入りの「もつ煮」。
北海道出身の女将のソウルフード「鮭のチャンチャン焼き」。野菜もたっぷりでヘルシー。
「焼きカブの生ハムのせ」。焼いて甘みが増したかぶに生ハムの塩気が程良いアクセント。
料理はすべて「前菜三種とメイン3品のコース」(4,400円)から。
〆はシジミ汁が常連の定番
実はメニューには、酒場の定番と言える揚げ物がない。
「揚げ物はカロリーが高いし、翌日に残る感じが健康的ではない気がして。私自身が苦手なのもあり出しません」と徹底する。
【“いつもの”と言いたいオススメの一杯】
国産ジンソーダがいま人気上昇中!
女将が惚れ込んだ、五島列島の小さな蒸留所で造るジン。椿の実をキーボタニカルに、20種類もの薬草を後からブレンドするという造り方をしている。
柔らかな飲み口。爽やかな香りとすっきりした味わいは、ソーダ割りにすると食事に合う。「ゴトジン」グラス 1,100円。
カウンター越しでも伝わる、客を気遣うおもてなしの心
青山で小料理という意外性も背中を押し、栄養と優しさを注入する隠し球に。
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