「もっとキャリアアップしたい」「もっと洗練されたオトナになりたい」「もっとモテたい」
そんな上昇志向が強いオトナのために、東カレ編集部が厳選した“ワンランク上の自分になれるための本”を紹介します。
最近活字離れが進んでいる貴方も「5分だけ」読んでみてください!
今回、紹介するのは、『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』田村耕太郎著(朝日新聞出版)。
▶前回:“やりたいこと”が見つからなくて、キャリアに迷っている人。悩みを解消する最強ハウツー
▼INDEX
1. Google マップで世界はわからない
2. まずは学べ!さて「どこに」行くべき?
3. お金・言葉の問題をどうする?
4. 本書のココがすごい!
1. Google マップで世界はわからない
海外の情報は、今やネットですべて手に入る。しかし断言しよう。ネットで得られる情報では、たった一度の人生を思い切り楽しみ、悩み、生き抜いていくためには、足りない。
ネットで得られる情報は、しょせん情報の断片だ。ネット上の多くが英語だと言われ、日本語の情報は、世界の人口に対する日本人口の比率と同程度の2~3%。
英語ならまだしも、ネット上で日本語になっている世界の実情は、相当限られている。
たとえ英語の情報でも、デジタルとリアルの世界は相当インパクトが違う。“事実はWebより奇なり”だ。Google マップで見ている世界より、本当の世界ははるかに大きく、変化と多様性に富んでいる。そして、変わった面白い人間がたくさんいる。
紹介したい風景は、数えきれないくらいあるが、あらためて言おう。
君はこんな世界を見ずに死ねるか!?
世界は今パワフルに動いている。日本のように、30年も閉塞感が漂い続けている国はない。欧米も元気がないといわれるが、この30年で株は大幅に上がり、経済は成長している。
特に新興国では、若者は希望を持って勉強に励み、人生を謳歌している。その反面、日本で深刻化する一方と言われる格差が、実は世界レベルで見れば、まだましな方であることもわかる。
せっかくこの時代に生きているのに、君らが知るのは、この「勝手に30年も閉塞感に苦しむ日本」だけでいいのか。
「日本の常識は世界の非常識」という表現があるが、言い切ってしまえば、世界には非常識しかない。
たった一度の人生、日本だけでしか通用しない「常識」の中で生きているだけでいいのか、給与や人口や仕事が増えない世界がすべてだと思っていないか。
このまま人口を減らし、年老いて貧しくなってはいけない。日本は西欧の端っこや北米にあれば今の経済力でも、まだのんきにできるだろう。しかし、われわれの置かれた環境では、これ以上国力を落とすことは許されないと思う。
これからの日本で生き抜いていていくからこそ、ぜひとも世界を見てきてほしい。
よく海外で何を見たらいいですか?という質問を受けるが、スーパーに行ったり、外食をしたり、マクドナルドやスターバックスに行くだけでいい。
とにかく海外に行けば、今の日本人の購買力の低さがわかり、これはやばいなと実感できる。
逆説的だが、日本の良さを再発見するためにも海外に出てほしい。日本にいると、「日本の素晴らしさ」は当たり前になって実感できない。日本を離れている方が、日本の素晴らしさを実感できる。
同時に日本の素晴らしさも世界にもっと売り込む必要がある。そういう意味でもこれからの日本を担う若い人たちを中心に世界に出て、世界を知り、日本を再発見してほしい。
これから健康寿命も延びるので、もちろん中高年の方々にも継続して世界を見てきてほしい。
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