オトナの5分読書 Vol.18

「年収1,000万以上」が目標の人必読。実は、マニュアル通りにやれば誰でもうまくいく!

「もっとキャリアアップしたい」「もっと洗練されたオトナになりたい」「もっとモテたい」

そんな上昇志向が強いオトナのために、東カレ編集部が厳選した“ワンランク上の自分になれるための本”を紹介します。

最近活字離れが進んでいる貴方も「5分だけ」読んでみてください!

今回、紹介するのは、『物語思考「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』けんすう(古川健介)著(幻冬舎)

▶前回:痩せたいのに目の前のスイーツに負けちゃうのはなぜ?行動経済学を学べば、ダイエットもスムーズに


▼INDEX
1. マニュアルどおりにやれば、誰でもうまくいく

2. 物語思考とは何か

3. 頭の枷を外して自分の「なりたい状態」を見つけよう

4. 本書のココがすごい!

1. マニュアルどおりにやれば、誰でもうまくいく


「やりたいことが見つからない」といって悩んでいる人が、とても多いように感じます。特に若い人たちは、やりたいことを探すことに一生懸命です。

「お金がほしい!」とか「いい車に乗って、いい時計をつけてモテたい!」という人は、最近は少なく、とにかく「夢に向かって全力で人生を生きたい!」というニーズが強い人が多い。

僕はそういった悩み相談を受けることが多いのですが、アドバイスとしてよく言っていることがあります。

「泳ぐ前に泳ぐのが好きかどうかはわからないよね?一度泳いでみた方がいい。それと同じで、興味がありそうなものは、とりあえずやってみるのはどうかな?」

これはビジネス書でよくみる「まずは行動してみたら」系の提案です。

アドバイスを聞いた多くの人は「そうか!」となって一瞬やる気が出ますが、しばらくすると「不安で行動できない」という悩みが出てきます。

その「不安」には、3種類あると僕は分析しました。

1つ目は「人から変に思われるんじゃないか」といった「人の目が気になる系」。2つ目は「食いっぱぐれたらどうしよう」のような「将来不安系」。そして3つ目は「変化するのが怖い」という「現状維持したい系」。

この本では、これらの不安を乗り越えて行動する方法を提示します。

世の中には、「やりたいことを見つけたい」人向けの本はたくさんあります。そしてその多くが「好きなものを見つけろ!」「夢中になれ」「リスクを恐れずに行動せよ」みたいな類です。

そういうビジネス書やノウハウ本は、一時的にはテンションが上がるので「栄養ドリンク」のような感じで使うにはよいのですが、長期的な視点で見ると、いまいち使い勝手が悪い。

本書はそういう「やりたいことを見つけろと言われても、見つけ方がわからない」人や、「行動しろと言われてもできない」人を対象にしています。

なぜ、僕が「やりたいことを見つけられない」「行動できない」人に向けて本を書いているかというと、僕自身がまったくそのとおりの人間だったからです。

僕は小学校の頃から、勉強はできない、運動はぜんぜんダメ、美術や音楽もかなり成績が悪い、という基本的に「何をやらせてもダメ」なタイプでした。性格も明るくなく社交性もなく、将来がとても不安な子でした。

高校生になって、さすがに自分でもこのままで大丈夫かな…という気になり、とりあえず大学に行って就職すればなんとかなるだろう、くらいの感覚で予備校に行くことにしました。


そこでの体験が、強烈だったのです。

学校の先生は「学問とは何か」についてとうとうと語ったり、「将来役立つから勉強することは大事だ」と言ったりする人ばかりだったので、そういうものだと思っていたのですが…。

予備校の先生は、「とにかく受験で点数をとって合格すればいい。だから点数を取れるマニュアルを教えます」といった感じだったのです。

予備校が「大学に受かるために、点数をとるだけ」という身も蓋もないやり方を提案してくれたので、僕はとても心地よかった

そして点数をとるための「ハウツー」を学び、そのとおりにやってみると、悪かった成績もみるみるあがっていきました。

そこから「世の中のことはだいたいハウツーどおりにすれば大丈夫」と考えるようになります。

結局、現役では志望校に受からなかったので浪人したのですが、そのときも「とにかく受験に合格するための情報を集めれば勝ちだな」と思っていたので、勉強するよりも先に大学受験用のコミュニティーサイトを作りました。

当時は受験情報なんてネット上にほとんどなかったので、受験のノウハウをユーザー投稿できる仕組みを作ってみたのです。ニーズがあったのか、そのサイトは1日5,000件以上投稿があるサービスに成長しました。そして、そこでの情報をもとに、大学受験では第一志望校に合格できました。

社会人になってからもノウハウ本を読みまくり、仕事力を身につけていったのですが、そのハウツー熱はとどまるところを知らず、2009年には「ハウツーを作る」というコンセプトの会社を立ち上げました。

僕がハウツーが好きな理由は、「マニュアルどおりにやれば、誰でもうまくいく可能性が高い」からです。

何かを成功させるためのコツは、「最初は自分の頭で考えない」ことです。多くの場合、すでにノウハウは存在するので、まずはそのとおりにやってみる。本当に自分の頭で考えなきゃいけない領域までは、なるべくハウツーを使って、最短距離で進むのがおすすめです

そういうわけで、「やりたいことを見つけて、行動できるようになりたい」人向けのハウツー本です。

この記事へのコメント

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No Name
ミルクカフェを作った方の著書か…!
受験生時代にはお世話になった思い出があります。
この著書の内容のような「思い込み」法、私もよくやるし周りにも勧めていますが、私の説明法が悪くて勘違いされることが多いので、このように明文化してくださるといいなと思いました。
2024/03/04 08:042

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