2024.01.21
東京独身白書2024 Vol.22「東京カレンダーみたいな世界なんてあるわけない」。
時に人はそうつぶやく。しかし、東カレ的ライフスタイルを実践する男性は確かに存在するのだ。
本連載に登場するのは、マッチングアプリ「東カレデート」のユーザーである独身男性たち。リアルな恋愛観やプライベートの過ごし方など、意外と不鮮明だった独身男性の生態が反響を呼んでいる。
今回登場するのは、複数の会社を経営し、年収4,000万円というO.Sさん。高級車を都内や北海道などに所有。国内だけではなく海外への出張も多く、3年ほど前から365日ホテル生活をしている。
こんな人、本当に実在したんだ…と思えるような“THE東カレ”男子の日常に迫った。
取材・文/山口昭子
▶前回:「結婚するつもりだったのに…」経営者志望の27歳男子がどうしても許せなかった彼女の○○癖
1992年生まれ、長野県出身。北海道の大学を卒業後、1年間研修医として働き、その後民間企業に就職して経営企画部へ。半年勤めた後、起業。
現在は歯科クリニックをメインに、医療機関向けのコンサルティングやNPO法人など4社の経営をする。
趣味はサウナとスキューバダイビング、健康維持や美容にも熱心に取り組む。
地元は長野県で、中高は寮生活をしていました。それから北海道の大学に入学、大学2年生のときに休学して語学留学とバックパッカーをして。
卒業後は北海道で1年研修医として働いた後に、民間企業で経営企画部に入り、半年後に起業しました。今は起業してから3~4年目くらいですね。
昔、野球をやっていて。家の近くに勉強と野球のどちらもできる学校がなかったので、中学から親元を離れるかたちになりました。
中学生のころは、やはりしんどかったですね。お菓子とか携帯、ゲーム、漫画とか全部禁止の寮だったんです。
そういった環境の中で、ほかにも寮生がいるから好き勝手にはできないし、自分で自分を管理しながら生活しなきゃいけない。その経験から、自我が形成された寮生活は、自分の原体験なのかなと思います。
本業は、歯科クリニックを何件か経営している法人です。別会社で医療機関向けのコンサルティング、不動産、あとはNPO法人。
NPOでは、バングラデシュやスリランカで歯ブラシの寄付をしたりとか、海外で保健指導、歯の磨き方などを教えるプロジェクトをやっています。
父が歯科医で、親の後を継ごうと思って大学に進学したんですが、歯医者になるということに対して周りとの温度差を感じたことですかね。
また、2年生の終わりに解剖実習というのがあるんですけど、自分は治療に向いていないなと感じて…。
そこで一度、環境変えようと思ってイギリスへ語学留学に行きました。
はい。でも、バックパッカーは、計画していたわけではなかったんです。
本当は12ヶ月イギリスで英語を学ぶ予定だったんですが、6ヶ月くらいである程度英語ができるようになったのと、目新しいものが少なくなってきたので、また環境を変えようと。
語学学校を途中で解約して、返金されたお金を握りしめて40ヶ国くらい旅しました。北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパが中心でしたね。
目先の利益とかは関係なく、近くにいる人に親切にしようと改めて思うようになりました。
レンタカーでアイスランドを回っていたとき、オーロラが綺麗に見えたので路肩に車を止めたら、雪に車がはまって動けなくなってしまったことがあって。人生初ヒッチハイクをしたんです。
そこで乗せてくれた人がとても親切で、深夜だったのにもかかわらず、家に泊めてくれて。見知らぬ人を泊めるなんて、こんな親切な人がいるんだ!?と感動したんです。
その出来事は深く記憶に刻まれていますね。
出張が多いこともあって、3年前くらいから都内でホテル生活です。
サウナが好きなので必ずサウナのあるホテルに泊まって、朝と晩に入って体調管理をするのがルーティンになっています。
デメリットは、お洒落ができないこと。どうしても持てる洋服の量が限られてしまうんですよね。あとインテリアにこだわれないこと、自炊ができないこともちょっと悲しいです。
都内にポルシェ、北海道にベンツ、実家のある長野にはアウディの電気自動車の3台です。
車の移動が多いので、各地に置いています。
いい人がいれば、という感じです。あまり自分からガツガツいく、という感じではないかもしれません。
今までの交際は、もちろん振られることもありましたけど、振る側のほうが多かったかな。半年~1年くらいのお付き合いが多かったです。
5人と交際しましたが、2023年の6月ごろまで付き合っていた人ですね。
外資系の製薬会社でMR(医薬情報担当者)をしていて、僕が名古屋に出張に行ったときに友人が紹介してくれた人でした。彼女の好きだったところは…
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