東京独身白書2024 Vol.21

「結婚するつもりだったのに…」経営者志望の27歳男子がどうしても許せなかった彼女の○○癖

「東京カレンダーみたいな世界なんてあるわけない」。

時に人はそうつぶやく。しかし、東カレ的ライフスタイルを実践する男性は確かに存在するのだ。

本連載に登場するのは、マッチングアプリ「東カレデート」のユーザーである独身男性たち。リアルな恋愛観やプライベートの過ごし方など、意外と不鮮明だった独身男性の生態が反響を呼んでいる。

今回登場するのは、看護師として働くA.Aさん。NICU(新生児集中治療室)から美容の道へと方向転換し、自分のクリニック設立の夢を追う彼の日常に迫った!


取材・文/山部和歌子


▶前回:「付き合っているときには気づかなくて…」バイリンガルでイケメンな彼が美人な元カノと終わった理由


1996年生まれの27歳。大学まで地元・大阪で過ごした後、上京し看護師として北里大学病院NICUに入職。3年3ヶ月勤め、美容クリニックに転職。

好きなタイプは色白で目が大きく、涙袋のある女性。芸能人でいえば坂道系女子全般。

●INDEX
1.同棲解消の理由は、彼女のあるくせでした

2.記念日デートでは、ホテルのレストランに行くコースがお気に入りです

3.“カッコよくなりたい男性”を応援していきたい


アイドル的ビジュアルの看護師の夢は、自分の美容クリニックを持つこと


若く見えるが、れっきとした27歳、看護師のA.Aさんは取材当日、ジバンシィのパーカにヴァレンティノのスニーカーで登場。

「いつも1アイテムくらいはハイブランドを入れるようにしてます」

関西のイントネーションで軽妙に話すA.Aさんには、ある夢があるという。その内容とは?

同棲解消の理由は、彼女の〇〇癖でした


―― ご出身は?


生まれも育ちも大阪です。大阪で医療系の大学を出て、いまは東京のクリニックで看護師をやっています。

―― いつ上京してきたんですか?


大学卒業後です。新卒で神奈川の相模原にある北里大学病院に就職しました。

「どうせ一人暮らしをするなら」と修行のつもりで関東に出てくることを選んだんです。

―― その時はどんなお仕事を?


NICU(新生児集中治療室)の看護師として働いていました。早産児や低出生体重児など、赤ちゃんを治療するための集中治療室です。

看護師を目指したのは母親が看護師だったのを見て育ったから。国家資格で手に職がつけられる。安定していて全国どこでも働けるのもいいなって思ったんです。

いまは新宿の美容クリニックで働いています。

―― 現在の職場に転職したきっかけは?


美容男子のYouTubeを見て、今後このジャンルは伸びるなと感じたからです。「カッコよくなりたい」という気持ちはなくならない。

30歳になるまでに自分の美容クリニックを持つことができたら…というのが夢です。

―― 前職に戻りたい気持ちはありますか?


訪問看護など、子どもに関われる仕事は考えたことがあります。たしかにNICUは赤ちゃんの命を預かる責任や緊張感もありますが、やりがいもすごく大きい。

社会人2年目の時、胎児水腫という重篤な病気の赤ちゃんを担当しました。帝王切開で生まれた直後にまず蘇生、気管切開されて人工呼吸器をつけられる。それを赤ちゃんが嫌がって外さないように見守りながら、8ヶ月ほどお世話をさせてもらいました。

最終的に鼻から酸素を入れる管をつけた状態で退院したのですが、僕が辞めた後「退院して1年になりました、ありがとうございました」って手紙と写真が送られてきたそうです。

写真を見せてもらったら、もう普通の子みたいに座っていて、すごく嬉しかったです。

―― 夢は美容クリニックの開業だそうですが。


そうですね。もともと経営者になりたい、自分の店が欲しいという気持ちはあったのですが、医師でなくても美容クリニックなら開業できると知り、そこを目標にしました。

タレントのMattさんやSnowMan渡辺翔太さんがメンズメイクをしているのを見て、これから伸びる業種だと感じたのもあります。

「カッコよくなりたい」という男性の気持ちはこれからの時代も不変のものだと思います。


―― 現在27歳で、3年後は開業。結婚はまだ先になりそうですか?


子どもは4人ほしいので、30歳までに結婚したいですね。僕が4人兄弟なので。

―― 今までで結婚を意識したことはあった?


最後に2年くらい付き合った彼女とは同棲もして、結婚するつもりでした。

2個上のOLで実家が旅館だったこともあってか料理が上手。付き合って9~10ヶ月後には「一緒に住まへん?」と言って同棲を開始しました。

でも、彼女のあるくせがどうしても許せなくて…。

―― くせというと?


浪費癖です。彼女は大のアイドル好きで、例えば転売のチケットやグッズを買ってしまう。ついには結婚のための共同貯金にまで手を出してしまって…。

ある時、お金を渡さずに「遊びなら我慢してよ」と伝えたところ、かなりヒートアップしてしまって。

僕もかなり気持ちが冷めてしまっていたところだったので、あっさり「別れよう」と伝えました。逆に向こうは「え、ちょっと待って」と動揺していましたが。もう未練はありませんね。

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