2024.01.07
東京独身白書2024 Vol.21「東京カレンダーみたいな世界なんてあるわけない」。
時に人はそうつぶやく。しかし、東カレ的ライフスタイルを実践する男性は確かに存在するのだ。
本連載に登場するのは、マッチングアプリ「東カレデート」のユーザーである独身男性たち。リアルな恋愛観やプライベートの過ごし方など、意外と不鮮明だった独身男性の生態が反響を呼んでいる。
今回登場するのは、看護師として働くA.Aさん。NICU(新生児集中治療室)から美容の道へと方向転換し、自分のクリニック設立の夢を追う彼の日常に迫った!
取材・文/山部和歌子
▶前回:「付き合っているときには気づかなくて…」バイリンガルでイケメンな彼が美人な元カノと終わった理由
1996年生まれの27歳。大学まで地元・大阪で過ごした後、上京し看護師として北里大学病院NICUに入職。3年3ヶ月勤め、美容クリニックに転職。
好きなタイプは色白で目が大きく、涙袋のある女性。芸能人でいえば坂道系女子全般。
アイドル的ビジュアルの看護師の夢は、自分の美容クリニックを持つこと
若く見えるが、れっきとした27歳、看護師のA.Aさんは取材当日、ジバンシィのパーカにヴァレンティノのスニーカーで登場。
「いつも1アイテムくらいはハイブランドを入れるようにしてます」
関西のイントネーションで軽妙に話すA.Aさんには、ある夢があるという。その内容とは?
同棲解消の理由は、彼女の〇〇癖でした
―― ご出身は?
生まれも育ちも大阪です。大阪で医療系の大学を出て、いまは東京のクリニックで看護師をやっています。
―― いつ上京してきたんですか?
大学卒業後です。新卒で神奈川の相模原にある北里大学病院に就職しました。
「どうせ一人暮らしをするなら」と修行のつもりで関東に出てくることを選んだんです。
―― その時はどんなお仕事を?
NICU(新生児集中治療室)の看護師として働いていました。早産児や低出生体重児など、赤ちゃんを治療するための集中治療室です。
看護師を目指したのは母親が看護師だったのを見て育ったから。国家資格で手に職がつけられる。安定していて全国どこでも働けるのもいいなって思ったんです。
いまは新宿の美容クリニックで働いています。
―― 現在の職場に転職したきっかけは?
美容男子のYouTubeを見て、今後このジャンルは伸びるなと感じたからです。「カッコよくなりたい」という気持ちはなくならない。
30歳になるまでに自分の美容クリニックを持つことができたら…というのが夢です。
―― 前職に戻りたい気持ちはありますか?
訪問看護など、子どもに関われる仕事は考えたことがあります。たしかにNICUは赤ちゃんの命を預かる責任や緊張感もありますが、やりがいもすごく大きい。
社会人2年目の時、胎児水腫という重篤な病気の赤ちゃんを担当しました。帝王切開で生まれた直後にまず蘇生、気管切開されて人工呼吸器をつけられる。それを赤ちゃんが嫌がって外さないように見守りながら、8ヶ月ほどお世話をさせてもらいました。
最終的に鼻から酸素を入れる管をつけた状態で退院したのですが、僕が辞めた後「退院して1年になりました、ありがとうございました」って手紙と写真が送られてきたそうです。
写真を見せてもらったら、もう普通の子みたいに座っていて、すごく嬉しかったです。
―― 夢は美容クリニックの開業だそうですが。
そうですね。もともと経営者になりたい、自分の店が欲しいという気持ちはあったのですが、医師でなくても美容クリニックなら開業できると知り、そこを目標にしました。
タレントのMattさんやSnowMan渡辺翔太さんがメンズメイクをしているのを見て、これから伸びる業種だと感じたのもあります。
「カッコよくなりたい」という男性の気持ちはこれからの時代も不変のものだと思います。
―― 現在27歳で、3年後は開業。結婚はまだ先になりそうですか?
子どもは4人ほしいので、30歳までに結婚したいですね。僕が4人兄弟なので。
―― 今までで結婚を意識したことはあった?
最後に2年くらい付き合った彼女とは同棲もして、結婚するつもりでした。
2個上のOLで実家が旅館だったこともあってか料理が上手。付き合って9~10ヶ月後には「一緒に住まへん?」と言って同棲を開始しました。
でも、彼女のあるくせがどうしても許せなくて…。
読むことができます