【ほろ酔いシネマVol.9】N.Y.のセレブ御用達ホテルの映画を、芳醇なロゼワインとともに

ラベルはカーライル風カジュアルなロゼワイン


:カーライル、カーライル……。さっきからなにか引っかかってて。そうだ、“カーライル”には有名なバーがありますよね?

嵩倉:それって『ベーメルマンス・バー』では?『マドレーヌ』シリーズで有名な作家・ルドヴィッヒ・ベーメルマンスが、バーの壁全面にイラストを描いたとか。

:それそれ。そのバーにインスパイアされたラベルのロゼワインが売り出されたんですよ。シャトー デスクランの「ザ ペール」がそうです。

「Château d'Esclans The Pale(シャトー デスクラン ザ ペール バイ サーシャ リシーヌ)」


南仏プロヴァンス地方で高級ロゼワインを造り続けるシャトー デスクランの新アイテム、それが「ザ ペール」だ。

美しいサーモンピンク。フレッシュで芳醇なアロマ。優しくフルーティな味わい。ブランドアンバサダーのおすすめペアリングは鮨だとか。

2,200円/MHD モエ ヘネシー ディアジオ TEL:03-5217-9732



新谷:ずいぶんポップなラベルとボトルですね。

:シャトー デスクランは「ウィスパリング エンジェル」……「天使のささやき」という名前の辛口ロゼワインを全世界で大ヒットさせた、高級プロヴァンス・ロゼのパイオニア。

そのカジュアルラインとして登場したのが「ザ ペール」なんです。名前の由来はその昔、英国人らがロゼワインのことを「ペール(淡い)」と呼んでいたことに因むらしい。

先ほども話したようにラベルのモチーフはザ・カーライルのバーで、『ザ・ニューヨーカ』の表紙を飾ったイラストが元ネタだとか。

ボトルは禁酒法時代のバーボンに似せ、コルクではなくスクリューキャップ。クラリンでも楽ちんに開けられるよ。

嵩倉:お値段も手頃!このワイン飲みながら映画観ましょう。

:こないだ来日したブランドアンバサダーが、ロゼワインには鮨が合うと言ってたから、テイクアウトの握りをつまみながら……。ところで、新谷さんが泊まってみたいホテルは?

新谷:ソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』に登場するホテルで、ハリウッドの「シャトー・マーモント」。本を数冊持ち込んでまったりと過ごしたいです。

:コッポラ家は東京だと新宿の“パーク・ハイアット”がお気に入りでしたね。クラリンは?

嵩倉:南アフリカの「シンギータ・キャッスルトン」。野生動物たちの存在が身近に感じられるネイチャーホテルで、夜は野生のチーターやライオンの唸り声を聞きながら、ワインを味わって過ごしたいです〜。

:ひぃ〜、ワイルド。

マリアージュをお届けするのはこの3人!


幅広い分野の雑誌で執筆を手掛け、切れ味あるコメントに定評があるワインジャーナリスト。ワイン取材で世界中のホテルを訪れるが、仕事以外でステイしたいのが本音のところ。


映画を中心に、書いたり取材したり喋ったり。ひとり飲みは全然平気なタイプ。“カーライルデビュー”を目指して、まずは都内ホテルのバーを開拓!素敵な出会いあるかしら。


本連載の担当になって6年目に。ワインの知識は少しずつでも着実に積みあがっていると信じ、柳氏にしがみつく日々。今月は“カーライル”で働くスタッフのプライドに感激。

▶このほか:しっぽりお洒落に日本酒が楽しめる店5選!“和”を味わいたいデートにおすすめ

今月の『東京カレンダー』は「密やかなる青山へ。」特集。上質で艶やかなデートでお株が上がる店だけを厳選してピックアップ。

昼のイメージが強いエリアの夜の美食体験は、ふたりの関係をより濃密にしてくれるはずだ。

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