オリョウリ シュンソウ

お料理 春草

田園都市線 駒沢大学駅

八寸。野菜のお浸しや雲丹とチーズ豆腐、鱧落としなどを多彩な器に美しく盛り付け。料理はすべてコース¥5,500より

正直な仕事がしたいだけ」。

店主の今井良和氏は実直な人だ。正直な仕事とは「手をかけることで満足感を重ねていく」仕事。「素材にこだわり過ぎて料理の値が高額になるより、値頃感も鑑みつつ素材を選びたい」と言う。

今井氏は箱根の名旅館『強羅花壇』や都内の老舗料亭などで研鑽を積んできた人物。独立で目指したのは都心にわざわざ行かなくても本当に美味しいものが食べられる店。そのため立地は「住宅街以外は全く考えなかった」と言う。

いつ行ってもコンスタントな満足を提供するという目標を、王道を貫く日本料理で表現する。

「古いものを大切に、それを掘り下げて新たな味に再構築したい」

進む道に迷いはないのだ。

「一職人の独立ですから、身の丈に合った店でないと」と今井氏。

この人柄と技が住民の心と舌を掴むのに、そう時間はかからない。

右.煮物。この日は加賀太胡瓜を添えた鰻の揚げ出し。魚としての鰻の魅力を再認識 左.前菜は鮑賀茂茄子、蓮芋の西京煮。白味噌が優しく香る

右.カウンターとテーブルからなる端正な店内 左上.「好きで集めていた」器。宮岡麻衣子氏の深皿など、作家物も多い 左下.YOSHIKAZU IMAI 19歳で板前修業を開始。『強羅花壇』で研鑽を積み、都内の老舗料亭を経て、青山など複数の店で料理長を務める。今年5月に独立を果たす。

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