オトナの5分読書 Vol.9

帰宅後ルーティンで、新しい人生が始まる。1日を2倍にする時間管理法とは

④会社員でも夢を叶えられる


高校3年生まで、私の夢は舞台演出家だった。高校3年生のとき、大学の演劇映画学科を志望したのもそのためだ。最終面接で、私が尊敬する演出家である教授がしてきた質問を今でも忘れられない。

「演劇以外に好きなことや得意なことはありませんか?演劇が好きなことと、演劇を生業とすることは異なります」

私にはその問いかけが、あたかも私を不合格にする言葉のように聞こえた。結果は、不合格で、数日間、教授を恨んだ。


浪人を決意して再び進路に悩んだ際、教授の言葉が再三頭をよぎった。

演劇以外に好きなことについて考えてみると、私は動物が好きで、誰かをかいがいしく世話をすることが好きだと気づき、進路を演劇学科ではなく獣医学科に変更した。

自分でも、夢をあきらめ現実と折り合いをつけ獣医を選んだと思っていた。

しかし、帰宅後に映画の撮影などに参加すると「獣医さんなのに、演技もお上手ですね」と言われるようになったのだ。

私は、夢をあきらめ、現実と折り合いをつけたのではなく、現実と夢のどちらもつかんだことに気づいた。夢はいわゆる「本業」にしなければ、叶えられないというわけではない。

私は、どんな分野でもトップに立つことはできなかったが、ある分野に精通した専門家になることを諦めるかわりに、自分を幸せにしてくれるあらゆることに意欲を燃やしている。


⑤複数の収入源:給料の2倍稼げる力がつく


私は、初めからお金を稼ぐために帰宅後時間を活用しようと思ったわけではない。でも、どうせなら収益と結びつけようと思った。結果的に、私がしているすべてのサイドプロジェクトは多かれ少なかれ収入となっている。

収入源はさまざまだ。まず、わずかながら毎月YouTubeチャンネルを通じて発生するGoogleの広告収益がある。YouTubeチャンネルが成長することで影響力を持つようになると、度々商品協賛広告の案件も入ってくるようになった。

それと同時に、YouTubeチャンネルで名乗っている「時間管理アドバイザー」という肩書で時間管理に特化したプランナーを制作・販売することによって収入を得ている。

時間管理法を教えるオンライン講座を開設し、収益を上げてもいる。時には演劇の舞台やインディペンデント映画、広告動画に出演して、出演料をもらうなど…。

些細な額があちこちから入るので、大金を稼いでいるとはいえないが、無視できない程度の収入になった。

その収入のおかげで、高い給料をもらえて、1週間ずっと忙しく動き回る職場ではなく、給料は少し減っても時間的に自由度が高い職場を選ぶことができた。

ただ、いくら好きなことでも収益が目的になれば、宿題を課せられる気分になり、疲れ果ててしまう。毎日チャンネル登録者数と収益を気にしていたら、疲れて当たり前だ。

お金を稼ぐための仕事ではなく、好きでやっているのに、さらにお小遣いまでもらえてラッキーだという考えで取り組めば、ストレスを受けることなくずっと続けられる。

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