運命の時計 Vol.12

高級時計を着けると運命が動き出す!?いよいよ明日で最終話!「運命の時計」全話総集編

ただ時間を知りたいだけなら、スマホやスマートウォッチでいい。

女性がわざわざ高級時計を身につけるのには、特別な理由がある。

ワンランク上の大人の自分にしてくれる存在だったり、お守り的な意味があったりする。

ようやく手にした時計は、まさに「運命の1本」といえる。

これは、そんな「運命の時計」を手に入れた女たちの物語。

「運命の時計」一挙に全話おさらい!

第1話:お受験ママの間では、暗黙のルール!?ネイビーのスーツに合わせる時計はコレ

― お教室は、うちの近所にだってあったのに…。

小中学校を公立校で過ごした南にとっては、初めて足を踏み入れる小学校受験の世界。今さらだが、お教室選びに関与しなかったことを南は後悔している。

お教室に着くと、教室の後ろに並べられたパイプ椅子の半数が母親たちで埋まっていた。

レッスンの間中、母親たちはパイプ椅子に座って見学し、メモを取ったり、注意深く子どもを観察しなければならない。

しかし、南を憂鬱にさせるのは、こうしたお受験そのものではない。

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第2話:1人に慣れすぎた30歳CA。ひとり旅、1人ご飯も平気だけど、やっぱり失恋はつらい…

CAになって8年目の春。絢香は、付き合って2年になる恋人・卓也から別れを切り出された。

お互いに休みが合わず、卓也と会ったのは10日ぶりだった。

これまでよく待ち合わせに使っていた中目黒のカフェ。フライトから帰ってきた翌日の今日、彼とのデートを心待ちにしていた絢香は、卓也の姿を見つけ笑顔で駆け寄った。

しかし、彼は神妙な顔をしたままつぶやいた。

「ごめん、別れたいんだ」

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第3話:5年付き合った彼にプロポーズされ嬉しいんだけど…。30歳女がどうしても引っかかること

プロポーズと共に受け取った花束は、南青山の「ル・べスベ」のもの。まるでパリの花屋を彷彿とさせるナチュラルで洒落た花束に、奈緒はうっとりと見入る。

俊介と付き合ってきた期間は、5年。

俊介は3歳上で、大手広告代理店勤務。知り合ったのは、奈緒が新卒から勤めているアパレルメーカーで、広報担当になったばかりの頃。一緒にイベント企画に取り組んだことがきっかけで付き合い始めた。

奈緒は数ヶ月前に30歳を迎えた。年齢的にも当然、プロポーズは嬉しい。ただ、一つだけ、腑に落ちないことがあった。

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第4話:後輩に誘われ食事会に参加した32歳女。彼女を傷つけた男性陣の何気ない一言とは…

化粧室を出たところで、Instagramを立ち上げると、直斗のストーリーが目に入った。まだ仕事が終わらず、同僚と頼んだUber Eatsの写真がアップされていた。

― 仕事熱心だなぁ…。

酔った勢いで、『お仕事遅くまで大変ですね!』と一言だけメッセージを送ると、スマホをバッグにしまい込み、リマはテーブルに戻る。

だが、その時、男性陣の心ない言葉を耳にしてしまったのだ。

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第5話:「いつか、彼と結婚できるかも…」淡い期待を抱きながら、不貞関係を続けた29歳女の顛末

「美幸こそ、付き合っている人いるんでしょ?予定は?」
「まぁ、彼はいるけど…。彼との結婚は、まだ考えてない……かな」

美幸は何となく答えを濁した。実は、美幸には、3年ほど付き合っている恋人がいる。ルックス、優しく穏やかな性格、彼のすべてが好きだ。

3年経っても、時折胸が締め付けられるようなドキドキ感や、無性に彼に会いたくなる感情も失っていない。

これから先の自分の人生に、彼より好きな人は出てこないと美幸は思う。でも、彼との結婚はない。

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第6話:35歳の彼女の誕生日、プレゼントがきっかけでケンカに発展…。年上女が喜ぶモノとは

普段は、その日の服装に合わせて時計を選ぶのだが、このブライトリングはここぞという時、あるいは、どうしても気分を上げたい時に選ぶ、とっておきの時計なのだ。

「今日は金曜日ですし、気分を上げたい何かがあるんですか?」
「ええ、まあね。私、そろそろ失礼するから後はよろしく」

塔子は、くるりと椅子の向きを変え、立ち上がった。

― 気分をアゲたい、とはちょっと違うけどね。

塔子は、今日付き合っている彼、孝之にどうしても伝えなくてはならないことがあるのだ。

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第7話:夫へのイライラが止まらない。出産後、彼の言動が許せなくなった妻は家を出て行き…

― はぁ…。何よ、言ってたことと全然違うじゃない。

そもそも退院後すぐは、日吉にある萌花の実家に里帰りしてゆっくり体を休めるつもりだった。

でも「実家に帰らないでいいよ。俺、一緒に世話するから」という夫の言葉で、退院後は里帰りをしなかった萌花。

妊娠期間中は、育児グッズを選んだり、生まれてくる子どものために車を買い替えたりと、夫からは相当な思い入れを感じることができた。だが、出産後の夫の動きは鈍い。

― 夜は起きなくても、昼間少しでも育児に参加してくれたらいいのに…。

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第8話:「それ、シャネル?」ママ友の持ち物が気になって仕方がない女。自分も欲しくなり、思わず・・・

茉莉奈の友達のなかでも、ピカイチおしゃれで美人の咲子。子どもが2歳のとき、共通の習い事で知り合い、すぐに仲良くなった。

2人とも広尾に住んでいるため、小さな子どもを抱えたママ同士、夫が帰ってくるまでのほとんどを一緒に過ごしてきた。

咲子の夫は高級家具の総代理店を、茉莉奈の夫はベンチャー企業を経営している。同じ経営者の夫を持つもの同士、話も合う。

しかし、茉莉奈は、咲子を羨ましく思うことが最近多くなった。

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第9話:友達の結婚報告に心がざわつく34歳女。「おめでとう」と笑顔で返したが本音は…

美也は、34歳で友人の結婚もピークを過ぎたので、久しぶりに聞く幸せな報告に思わず笑顔になる。

「おめでとうー!」
「ありがとう。それで美也には、誰よりも先に伝えなくちゃいけないって思って…」

なぜか真由香の口調は重い。

「で、誰と結婚するの?私の知ってる人?」
「うん……知ってる人」

真由香がそう答えたとき、美也は察した。これから聞く報告は、美也にとってあまりいい話ではないということを。

第9話の続きはこちら

第10話:結婚5年目、帰りが遅い夫の浮気を疑う妻。書斎を探り、見つけた怪しい証拠とは…

『ゴメン!明日は早めに帰るから』

LINEの返信の画面を見つめながら、彩は最近の夫婦関係を思い返していた。

健太郎は、土日になれば颯太を連れて公園に出かけたり、一緒に食事に出かけたりしてくれる。

彩に自由な時間を作ってくれることもあり、妻に気を使うことも忘れていない。

滅多に喧嘩もしないし、別に夫として不満はない。しかし、子どもが生まれる前と後では、彩と健太郎の関係は明らかに変化している。

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第11話:彼氏と一緒に友人の結婚式に参加したら…。些細なことから喧嘩になり…

最近の哲夫は、土日どころか朝夜関係なく、仕事をしており、まともにデートをした記憶がない。忙しいのはわかっていたが、哲夫の中の優先順位の一番はいつだって仕事なのだ。

愛可は、ラウンジを後にし、哲夫を置いてチャペルに向かう。チャペル付近にはドレスアップした出席者たちがバラバラと集まり始めていて、愛可は、向こうの方に、大学の友人たちの姿を捉えた。

「久しぶり!」と、手をあげようとした時だ。

「もしかして、愛可?」

聞き覚えのある声に、愛可は思わず振り向いた。

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