「私、小学校から大学までずっと同じ学校なの」
周囲からうらやまれることの多い、名門一貫校出身者。
彼らは、大人になり子どもを持つと、必ずこんな声をかけられる。
「お子さんも、同じ学校に入れるんでしょう?」「合格間違いなしでいいね」
しかし今、小学校受験は様変わりしている。縁故も、古いしきたりも、もう通用しない。
これは、令和のお受験に挑む二世受験生親子の物語。
親の七光りは、吉か凶か―?
◆これまでのあらすじ
第一志望校の合格を手にした翼。しかし翼の意思で、そのまま国立大付属小のお受験にも挑むことに。ママ友・彩香の子ども、アンも同じ学校の一次抽選を突破。2人は二次検定の準備に入るが…。
▶前回:小学校受験合格を目指し、親子3人で奮闘。結果発表を迎える瞬間、突然のアクシデントが…
Vol.13 未来へ向かって
お茶の水女子大附属小の考査前日。
果奈は、翼を幼児教室に連れて来ていた。
二次検定対策もいよいよ大詰め。同じく対策のために教室に来ていた彩香とアンを見つけ、声をかける。
「彩香さん。いよいよ、明日だね」
母親2人で教室の後ろに座り、翼とアンの様子を見守る。
......
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