「私、小学校から大学までずっと同じ学校なの」
周囲からうらやまれることの多い、名門一貫校出身者。
彼らは、大人になり子どもを持つと、必ずこんな声をかけられる。
「お子さんも、同じ学校に入れるんでしょう?」「合格間違いなしでいいね」
しかし今、小学校受験は様変わりしている。縁故も、古いしきたりも、もう通用しない。
これは、令和のお受験に挑む二世受験生親子の物語。
親の七光りは、吉か凶か―?
◆これまでのあらすじ
名門一貫校・啓祥学園出身の果奈は、息子の翼を小学校から同じ学校に入れたいと考えている。いよいよ迎えた受験期。神奈川の学校の合格を手にした翼は、いよいよ第一志望の啓祥学園の入試に挑むが…。
▶前回:仕事をセーブし、息子の小学校受験に邁進するワーママ。本番当日の朝、予期せぬ事態に…
Vol.12 合格発表
果奈が一礼して校長室に入ると、そこには優しいまなざしの恩師がいた。
果奈の後から入ってきた光弘の足音が、心なしか大きい気がして、果奈の緊張はピークに達する。
「よろしくお願いいたします」
― 思ったより私の声、落ち着いているわ。
そんなことをぼんやりと考えてい......
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この記事へのコメント
この雑さに驚いてます。そして来週もまだ最終回じゃない???