
ハイスペ男女は常に実践している!?今、話題の“大人の学び直し”とは
ステップ3:体系の理解 学びを体系化するためにチャートを作る
同じ知識や情報をインプットしても、稼げる人と稼げない人の違いはステップ3以降にある。
本をたくさん読んだ、なじみの薄かった言葉も自然に使えるようになった、実務経験を積んで、「とりあえずわかる」「とりあえずできる」ようになった。
しかし、ここで学びを止めては、プロとしてお金を稼ぐことはできない。
借り物の知識に過ぎないからだ。
どんな状況にでも対応できる応用力とオリジナリティを兼ね備え、それを伝達するレベルにまでスキルを高めることができれば、プロとして稼げるようになる。
そのために必要なステップがステップ3「体系の理解」、ステップ4「本質の理解」だ。
体系の理解=学んだことを「チャート」で図式化する
体系の理解をするためには、具体的アクションとして、パワーポイントで自分だけのオリジナルチャートを作成するとよい。
ステップ1、ステップ2で得たものすべてを横断的に捉え、自分の頭の中で体系化してチャートに落とし込む。
つまり、何が重要でそれが相互にどう関わっているかを理解していないと作れない。
「要するに何か」を突き詰めるためにも必要な作業であり、アダルトラーニングに欠かせないアウトプットだ。
ステップ4:本質の理解 一言で言えるようにする
アダルトラーニングのゴールは「本質の理解」だ。
本質の理解とは、つまり「一番大切なのはこういうこと」と自分が得た知識や経験を総動員して、一言で言えるようにすることだ。
「本質」は、言葉や文章で表してもいいが、最も端的に表せるのは因数分解。
例えば、下記くらいに短くまとめられるとよいだろう。
プレゼンテーション=プレゼンス(誰が)✕コンテンツ(何を)✕デリバリー(どうやって伝えるか)
結果的に誰かと同じ「本質」になっていてもOK。大事なことは、自分の足でたどり着くことだ。
たとえば、サービスについて勉強している人が、紆余曲折を経て「ホスピタリティ=思いやりの心」という「本質」を導き出したとする。
似たような言葉はだいたい、サービスの本の最初の数ページに登場しているもの。
しかし、同じ言葉を口にしても、自分の言葉として使っている人と、人の言葉として知っているだけの人では、その理解の度合いに天と地ほどの開きがある。
学びによって自ら「本質」を導き出した人は、何を聞かれても即座に答えることができる。そこに到達するまでの膨大な蓄積があるからだ。
本書のココがすごい!
今回紹介した、『知識とスキルを最速で稼ぎにつなげる 大人の学び直し』のすごいところは下記に集約される。
①すぐに活用できるツールのサンプルや著者のオススメの動画学習コンテンツなどが具体的に紹介されている。
②ただの「学び直し」ではなく「“稼ぎにつなげる”学び直し」にこだわっていて実用的。
③「毎日1時間より毎日30秒がんばる」など学びのハードルが低い。
著者 清水久三子氏 プロフィール
お茶の水女子大学卒業。大手アパレル企業を経て、1998年プライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社。
新規事業戦略立案、人材開発戦略・実行支援などのプロジェクトをリードし、企業変革戦略コンサルティングチームリーダー、IBM研修部門リーダーなどを経て2013年独立。
現在は株式会社AND CREAT代表取締役社長として企業研修や経営・育成コンサルティング事業に携わる。
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