東京、桜の下で Vol.5

旧友の結婚式で、好奇の視線を浴びせられ…。30歳女が耐えきれなかった、友人からの一言

春になると、日本を彩る桜の花。

大都会・東京も例外ではない。

だが寒い冬を乗り越えて咲き誇ると、桜はあっという間に散ってしまう。

そんな美しく儚い桜のもとで、様々な恋が実ったり、また散ったりもする。

あなたには、桜の季節になると思い出す出会いや別れがありますか?

これは桜の下で繰り広げられる、小さな恋の物語。

▶前回:年下の彼女が、先に出世した。自己嫌悪のあまり別れを決意した男は、誕生日の夜に…


川端望海(30)「恋してないって、そんなに変…?」


「つらい結婚式だったな…」

引き出物の大きな紙袋をぶら下げ、望海はひとり、とぼとぼと歩く。

― なんで、親友にあんなこと言われなくちゃならないの。

17時40分。

白金台の人通りはまばらだ。

望海はスマホの地図アプリを立ち上げ、二次会会場の店名を入力しな......


この記事へのコメント

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No Name
悠花、自分でも言ってたけどかなり時代遅れな価値観。女は桜と一緒で…云々は、古今和歌集の時代かな?笑 
2023/04/07 05:3571返信7件
No Name
和佳子さんのカッコ良さを引き立てるためとは言え、何この気持ち悪い位の結婚至上主義。結婚には裏の面があるんだし、さすがに全員な訳ないでしょ。
2023/04/07 05:1455返信1件
No Name
小さな親切大きなお世話だね、全く! 悪気なくても悠花みたいな人無理。でも、和佳子さんの言葉に救われて良かったよ。
2023/04/07 05:1850返信2件
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