「私、小学校から大学までずっと同じ学校なの」
周囲からうらやまれることの多い、名門一貫校出身者。
彼らは、大人になり子どもを持つと、必ずこんな声をかけられる。
「お子さんも、同じ学校に入れるんでしょう?」「合格間違いなしでいいね」
しかし今、小学校受験は様変わりしている。縁故も、古いしきたりも、もう通用しない。
これは、令和のお受験に挑む二世受験生親子の物語。
親の七光りは、吉か凶か―?
◆これまでのあらすじ
名門一貫校出身の果奈は、息子の翼を小学校から同じ学校に入れたいと考えている。なんとか翼に合う幼児教室を見つけ、入塾を即決する。
▶前回:小学校受験のための幼児教室。「ご出身はどちら?」と聞かれたとき、答え方の正解は…
Vol.3 初めてのママ友
「翼くん、でしたよね」
幼児教室体験からの帰り際、果奈は、一緒になった母親に声をかけられた。
黒髪のストレートヘアが美しい女性。彼女が連れている女の子は、アンだ。
アンは先ほどの自己紹介で、アニメの豚の女の子のマネに終始していた。
翼もトーマスになりきり機関車......
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