春になると、日本を彩る桜の花。
大都会・東京も例外ではない。
だが寒い冬を乗り越えて咲き誇ると、桜はあっという間に散ってしまう。
そんな美しく儚い桜のもとで、様々な恋が実ったり、また散ったりもする。
あなたには、桜の季節になると思い出す出会いや別れがありますか?
これは桜の下で繰り広げられる、小さな恋の物語。
▶前回:「あなたのために、海外赴任は断る」29歳女の決断に、彼が見せた反応は…
野神 智(26)「ああ、思い出してしまった」
「一気に咲いてきたな。5分咲きってところか」
神保町にある出版社から、歩いて20分。四季折々の表情を見せる千鳥ヶ淵は、僕のご褒美スポットだ。
文芸誌の編集者を務め、3年目。
疲れた日にはいつもひとりでここ、千鳥ヶ淵にきて、心を洗う。
「でも、大丈夫かな…」
......
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この記事へのコメント
この漢字のさくら、東カレ定番?になりつつあるけど過去の性格悪い主人公たちがどうしても浮かんでしまう。