2023.01.20
SPECIAL TALK Vol.100
チアリーディングと出合い、手に入れたタフさ
金丸:チアリーディングの世界にも甲子園の常連みたいな強豪校があるんですか?
中村:今もチアリーディングで有名な箕面自由学園という大阪の学校は私の時代でもめちゃくちゃ強かったですね。サーカス団なんじゃないかっていうくらい、アクロバティックでした。練習中も「絶対落ちたらアカンでー!」って。「絶対落ちるなよー!」って声を掛け合ってるわけですよ。あの光景を目にして、「関西の人ってメンタル強いんだな」と思っていました。
金丸:私も関西には住んでいましたが「関西人はメンタルが強い」なんて初めて聞きましたよ(笑)
中村:「アカン!」っていう言葉が、もう強い(笑)。その印象があって、高校を卒業してからも関西弁を聞くと、なんかちょっと構えてしまいます(笑)。
金丸:私は標準語で「何やってるんだ」と言われるよりも関西弁で「何やってんねん」と言われる方があたたかみを感じますけどね。それで、中村さんご自身はチアリーディングで1位になれたんですか。
中村:実は私は高校時代、キャプテンだったんですが、残念ながら在籍した3年間では、優勝できませんでしたが、最高で5位でした。それでも大学の推薦をたくさんいただきました。
金丸:野球や駅伝と同じですね。
中村:でも私自身は、高校で厳しいチアリーディングに打ち込んだぶん、大学に進学したあとは、チアと普通の学生生活の両方を満喫したいなと思っていて、それで選んだのが東洋英和女学院大学でした。
金丸:ほかにはどんな選択肢があったんですか?
中村:立命館大学や日本大学にも推薦をいただいていました。ただ、立命館は京都ですし、当時は全国のキャプテンが集まってくるような環境と聞いていましたから。
金丸:高校時代に一生懸命やりきったからこそ、チアリーディングばかりになるのが嫌だったんですね。
中村:それに、立命館はアメフトも盛んで、日大も駅伝チームがありますから、チアリーディングはその応援もするそうです。その合間に自分たちの大会に向けた練習もあって……と想像すると、やっぱり飛び込めませんでした。
金丸:高校のときはほかの部活を応援しなかったんですか。
中村:他の部活を応援することはありません。私たちのチアリーディングは競技だったので、演技自体で人を元気づけることを目指していました。
金丸:そうなんですね。でも応援する人がいなくても、演技中は笑顔を振りまくわけでしょう?
中村:初めは笑顔の練習もするんですよ。ただひたすら、目の前を見て、ずーっと笑顔(笑)。
金丸:じゃあ、今も、いつでもどこでも笑顔になれるんですか?
中村:できますね。ただ、体に染みつき過ぎてしまって、ドラマに出演したての頃は、ただ走ってるだけのシーンでも勝手に笑顔になったりしてました(笑)。ずっと笑顔をキープする訓練をしてきたから、笑ってる方が楽になっちゃったんです。
金丸:大学でのチアリーディングはいかがでしたか?
中村:もちろん、頑張りました。推薦をいただいた分、全うしたいという思いと、私が辞めちゃうと、後輩の推薦にも影響が出てしまいますから。
金丸:推薦を受けて入学するからには、そういう責任もあるんですね。
中村:高校のときは「学校の名前を背負って優勝するため」だし、大学に入ったら、それに加えて「後輩のため」でもありました。今思うと、いろいろと責任を感じながら生きてきましたね。芸能界で活動する上でもかなりプレッシャーを感じることがありますが、それを乗り越えられたのは、過去の積み重ねのおかげかもしれません。
金丸:タレントや俳優の世界は華々しいイメージですが、スポーツで鍛え上げられた経験は生きるんじゃないですか?
中村:確かに「ドラマってなんか部活に似てるなぁ」って感じることがよくあるんです。役者がいて、スタッフがいて、それぞれが決まった役割をまっとうしつつ、1クール3ヶ月を駆け抜けるのは、まるで目標に向けて一丸となって突き進む部活のようで。
金丸:なるほど。大会に挑むかわりにドラマの完成に向きあっているわけですね。
中村:関わっている人がたくさんいるので、みんな脇目もふらず、作品づくりに集中している。そういう環境で仕事ができることは本当にありがたいことだし、そうやって作ったものを世の中の人に見てもらって、何かを感じてもらう仕事って、すごく素敵だなと思いますね。
【SPECIAL TALK】の記事一覧
2024.11.21
Vol.122
~自分の体を認めることが、自分を好きになるための第一歩になる。~
2024.10.21
Vol.121
~スポーツの喜びをより多くの人が体験できるよう、これからも挑戦はやめない。~
2024.09.21
Vol.120
~日本の農業が続くための仕組みを作り、アップデートできるよう挑み続ける~
2024.08.21
Vol.119
~すべてを制覇したい気持ちは変わらない。経営陣になっても燃えたぎる闘志がある~
2024.07.20
Vol.118
~歌舞伎役者を夢見た少女だから、歌舞伎役者の母としてできることがある~
2024.06.21
Vol.117
~1杯で幸せになる利他的なコーヒーを目指して~
2024.05.21
Vol.116
~多くの人の期待と希望を背負う街づくりほど、面白い仕事はない。~
2024.04.19
Vol.115
~この楽器だからこそできる表現を。歴史ある箏を武器に世界を目指す~
2024.03.21
Vol.114
~勝負の気持ちから感謝の気持ちに。青森の伝統を守り、盛り上げたい~
2024.02.21
Vol.113
~学問という知的な武器を子どもたちに。学びの体験をアップデートして日本を変える~
おすすめ記事
2022.12.21
SPECIAL TALK Vol.99
~研究者として、教育者として、人をより自在に少年の心を忘れず新たな世界を拓きたい~
- PR
2024.11.20
銀座で女性と過ごす夜。アイリッシュウイスキーが引き寄せた、2人だけの密やかな高揚とは
2016.06.24
MBA医師と学力女王が贈る「圧倒的な勝ち組の最強の勉強法」講演会が開催!
2023.11.28
恵比寿で“仕事のサシ飲み”にぴったりの店5選!美食と美酒に会話が弾み、関係が深まる
- PR
2024.11.18
総勢100名に当たる!西友&東急ストアで「スプリングバレー」を買って東カレ厳選グルメをもらおう!
- PR
2024.11.21
クリスマスは絶景を望むホテルデートへ!彼女がワッと喜ぶ、とっておきの夜を丸の内で過ごすなら…
2015.10.29
各業界にヒアリング!こんなに違う、会社別リアル飲み会事情
2016.04.26
予約受付中!大人のガンダムコラボ ”ザビ家御用達万年筆” で悦に入れ!
2016.12.05
接待の猛者10人がリアルに体験!「私の大成功&大失敗した接待」
2016.10.17
彼が言うなら間違いない!松岡修造が伝授する“デキる人”になるための10ケ条
東京カレンダーショッピング
『佐藤養助商店』:門外不出の技による、喉ごし滑らかな"稲庭干饂飩"
『かに物語』:ふっくらと肉厚な一本爪が2本入ったフレンチカレー
『西岡養鰻』:特製タレ付き!脂の乗った高品質な鰻を土佐備長炭で丁寧に焼き上げた蒲焼
『マルヒラ川村水産』:ご飯に載せて贅沢いくら丼!1粒1粒に旨みが凝縮された、とろける食感の北海道函館産天然いくら
『North Farm Stock』:北海道産ミニトマト使用!糖度が高く、コクとうまみがたっぷり詰まったトマトジュース
『ル・ボヌール 芦屋』:フリーズドライフルーツにホワイトチョコがたっぷりと染み込んだ新感覚スイーツ
『HAL YAMASHITA 東京』:シルクのようななめらかさ!冷え冷えトロリの新食感"ウォーターチョコレート"