初春の接待を制する、大人な空間で人気の名店6選

3月といえば、春商戦に向けた大規模な商談が多いと同時に転勤も多い季節。お世話になっている取引先の相手や身近な上司が転勤なんて噂もちらほら耳にするのでは?であるならば、最後は極上のおもてなしで送り出してあげるのが感謝の意につながることだろう。

そんな大事な商談や大切な人への接待におすすめしたい、都内にありながら落ち着いた空間でゆったりと話せる名店をご紹介。

優美な日本庭園にうっとり

京都の老舗料亭の粋を赤坂の街で堪能する『赤坂菊乃井』

赤坂

「ここは京都?」と思わず目を疑ってしまうような佇まい。それもそのはず、ここ「赤坂菊乃井」は、1912年(大正元年)に創業、104年続く京都・東山の老舗料亭「菊乃井」の支店なのだから。

その名店のすべてを受け継ぐこの店のオープンは2004年9月であるが、ずっと昔からそこにあったような存在感はさすがである。

明石天然鯛とうおぜの刺身をあつらえた向付。献立は毎月変わる

洗練された料理、器、しつらえ、京数奇屋、そのすべてが京都老舗料亭そのままだが、赤坂の料亭と聞いて気になるのがその敷居の高さだろう。しかし「赤坂菊乃井」ではその心配はまったく必要がない。

京都では日常と少し違う空間で、ちょっとした贅沢を楽しむ時に利用する場所が料亭。主人の村田吉弘氏も「料亭は大人のアミューズメントパーク」と語るように、気軽に訪れてよい場所なのだ。

少人数の接待ならば、日本庭園が望める1Fのカウンターで、大人数の接待であれば2Fのお座敷でと用途に合わせて使い分けられるのも嬉しい。

先付に続いて二番目に提供される八寸(写真は燻し秋刀魚寿司ほか)

2015年度のミシュランにおいて2つ星の評価が付いた「赤坂菊乃井」。4室ある2Fのお座敷は3名から利用が可能。夜の懐石は¥15,000から利用できる

竹林や薮蘭に囲まれた入口から敷石を踏んで歩いていけば、そこには都心とは別の世界が広がる

※こちらの店舗は、現在閉店しております。

大切な商談も、障子で区切られた個室空間であれば差し支えなく行える

落ち着いた数寄屋造りの店内でしっとりと『鳥茶屋本店』

飯田橋

粋の街神楽坂に約50年続く関西料理の老舗、鳥茶屋。名物「うどん鍋すき」は、極太のうどんを海老やはまぐり、地鶏や湯葉などと煮込んだ色どりきれいな贅沢なひと品である。

その顔であるうどんには、北海道産と信州産の最高級の小麦粉を使い、念入りに打つことで強いコシを出している。割下には極上の鰹節と天然利尻昆布のダシを使用。丁寧に仕込むため、煮込む際にはほとんどアクが出ない。厳選した食材と職人の確かな腕。老舗ならではの上品な味である。

一流の店には特別な女性を。だがそれだけでなく、接待や会合などにさりげなくこの店を提案すれば、あなたに対する周囲の評価は間違いなく上がるだろう。

鳥茶屋の命とも言える、うどん鍋(すき)。うどんを海の幸、山の幸、旬の野菜など17種類の具材とともに煮込んで頂く。コースは¥5,940から

カウンター席はデートに最適。ふたりで一つのうどん鍋を頂けば、自然と気持ちも近付くだろう

渋くもありかわいらしくもある調度品。どんな層をエスコートしても格好がつく

カウンター席に座れば、きびきびとした気持ちのよいスタッフを眺めることができる

駅近とは思えないゆったりとした空間『小割烹おはし』

渋谷

渋谷駅のそばなのに、個室でしっかりとした和食を味わえる。内装は旅館をイメージしており、料理も割烹ほどではなく、京のおばんざい(総菜)を提供する。ここでは、煩いBGMもなく、旅先の旅館に来たような、居心地の良さで、商談も捗りそう。

魚介類は毎朝築地から仕入れるため、鮮度は抜群。また、湯葉や生麩などの料理、土鍋が名物だ。土鍋はオーダーが入ってから40、50分はかかるのではじめにオーダーしておこう。

渋谷という利便性のよい場所で、大人同士がゆっくり親睦を深めることができそうな貴重な店だ。

生麩の田楽¥880は、味噌にケシの実であしらい上品に。ていねいな作りで女性にも喜ばれる

人気の酒は獺祭

個室は4名でほどよい空間。間仕切りを取れば大人数でも対応が可能

2名用の掘りごたつつきの座席。商談だけでなく、大人のデートにももちろん対応可能

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