「だからマウンドに立っている」DeNA・山﨑康晃が語る“食と野球”に込めた想い

美味しいごはんを食べて、英気を養う。また明日頑張ろうって思える瞬間ですよね。


山﨑さんいわく、「野球以外の時間を大事にすることも自分のメンテナンス」。だから食もストレスフリーで楽しむが、唯一、シーズン中はお酒を一切飲まない。

「意外と身体が敏感で、お酒を飲むと関節の緩みを感じるんです。波を作りたくないので一滴も飲まないですね」と、本来お酒は好きだが徹底している様子。

撮影での緊張とは真逆に、「試合は僕の日常なので緊張はなく平常心です」と言い、ピンチの方が燃える性分でもあるのだとか。

「僕はリリーバー(先発以外の投手)なので、ノーアウト満塁の絶体絶命での登板があり得ますが、そういうピンチほど血がたぎる。この状況は任せろ!という気持ちでグラウンドに立ちます。

見せ場で心が躍り、投げていても凄い楽しいです」


芽が出ない時期も経験し、「くすぶっている人に勇気を与えるプレーをしたい」とも話す山﨑さん。

そんな選手にとって、野球で一番気持ちいい瞬間を尋ねてみた。

「勝ってみんなとハイタッチする瞬間ですね。麻痺するようなたまらない感覚に陥ります。あの瞬間に、監督もスタッフさんもファンの皆さんも、支えてくれる家族も、みんなが報われる。

これをやるために9回のマウンドに立っていると言っても過言ではありません」

最後に、目指す選手像を聞いた。

「球界トップのエンターテイナーでありたい。プロ野球選手としてユニフォームを着ている以上、楽しんでもらうのが仕事。

それこそ野球にスランプはあってもファンサービスにスランプはない。打たれた次の日でもサインを書くし、うまくいかない時に声をかけられても明るくいる。

街で子供たちに“ヤスアキ!”と親しみをもって名前で呼んでいただける自分は、本当に幸せ者。ファンの皆さんの声に応えるためにも頑張ります」

そう話して店を出る際、元球児だった料理長にサイン入りのボールとグローブを手渡し帰っていった山﨑さん。

情に深い抑えのエースは、マウンドを降りても輝くヒーローだった。

■プロフィール
山﨑康晃 1992年生まれ、東京都出身。帝京高校、亜細亜大学を経て、2014年に横浜DeNAベイスターズへ入団。1年目から歴代新人最多の37セーブをマークし新人王を獲得。2021年東京オリンピックでは野球日本代表として金メダルを獲得。2022年11月に横浜DeNAベイスターズ契約更改を行い、同球団最長に並ぶ6年契約を結んだ

■衣装
タートルネックニット 42,900円〈サイドスロープ/ヘムトPR TEL:03-6721-0882〉、シューズ 53,900円〈ロトゥセ/リエート TEL:03-5413-5333〉、時計 1,006,500円〈IWC TEL:0120-05-1868〉、その他スタイリスト私物


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