和食好きの彼女を誘ったら絶対喜ぶ!心地良くほろ酔える、港区らしい高級店6選

6.テンポのいいコース展開に、気持ちよく酒が進む天ぷら店@麻布十番
『天 よこた』


名店ひしめく麻布十番は、天ぷらもしのぎを削る激戦区。そんな街に彗星のごとく現れた『天 よこた』は、江戸前の伝統を継承する直系の店。

血筋の良さは間違いないが、路地裏のビル2階に人目を忍ぶように佇む。


麻布十番商店街のメイン通りから一本裏手に入った、静かな路地裏に『天 よこた』はある。

2階へと上るビルの動線もなかなか分かりづらい隠れ家で、モダンな雰囲気が漂う。

コンクリート打ちっ放しのクールなアプローチを奥へ進むと……


無機質で現代的なエントランスからは想像もつかない温かく、ノスタルジックな店内。初手から驚かされる天ぷら店だ。

木肌の凹凸を縁でそのまま生かした楢のカウンターに、揚げ場後ろに配された総織部の壁も美しく、天井では艶やかに銅板が光っている。

オープンから1年足らずで星に輝いた江戸前の新鋭

一転して、暖色系のライトが照らす店内はクラシックな雰囲気が印象的。8席のみのカウンターには天然素材が多く使われており、昔ながらの天ぷら店の風情が楽しめる


「父と私の繋がりを象徴的に表現しました。父が麻布十番で最初に構えた店が銅板の天井だった」

店主の横田省吾さんは二代目の職人。父は『天冨良 よこ田』の恒夫さんで名人の誉れ高く、江戸前の粋を長きにわたって伝えてきた。

だから、キスやメゴチなど、伝統的なタネは変わらず、きっちりと扱う。尾がピンと立ち、まるで生きているような姿形で揚げる手法も父譲り。

提供直前に捌いて鮮度を味わう穴子や巻きエビもまた然り。


美しい揚げ上がりで、身と頭を別々に提供する「巻海老」。

揚げ油は浅草『磯村政次郎商店』の純正胡麻油に、コーン油をブレンドしたもの。

「白エビ」。大葉で巻いて半生のねっとりとした食感を味わう


一方で、独自色も追求している。

例えば、山形「舟形マッシュルーム」のように全国各地の特産品を揚げる天ぷらは、新しい試み。

甘さを生かすべく、半生で仕上げる富山の白エビも新作で、クラシックからモダンへ、テンポよく進むコースに、ふたりの酔いも深まるだろう。


「舟形マッシュルーム」。

山菜採りで訪れた山形で出合い着想を得た食材で、香りを補うため間にペーストを忍ばせる。

すべてコース(16,500円)より。

父から受け継いだ職人技が光る実直な天ぷらに癒やされる


「今は多様な食材が揚げられる時代ですが、私は江戸前の本分をわきまえた上で挑戦していきたい」

二代目は昔気質の心まで継承している。その潔さがまた心地よい。

日本酒とワインのセレクトも秀逸!


米の旨みが生きた「にいだしぜんしゅ」(一合 1,100円)など、日本酒が充実する他、ワインも微発泡の「ファリグロ」(8,000円)をはじめ、少数精鋭をリストアップ。



独自のセンスで大人を魅了し、無二の存在として和食好きが憧れる名店たち。

この店へ誘われた相手の心を確実に掴み、港区デートを成功へと導いてくれるはずだ!


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