大人デートには、横並びで自然と会話が弾むカウンターレストランがおすすめ。
中でも、完成度の高い料理を出来立てで楽しめるイタリアンは最適だ。
恋人との距離を近づける、肩肘張らないデートにぴったりな港区の名店を紹介する!
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
1.炭火で焼き上げられる、艶やか肉イタリアン!@白金台
『三和』
中目黒の隠れ家イタリアンを一躍、スターダムへと押し上げた肉焼きの名手が独立。
白金台の閑静な住宅街のなか、多種多様な肉料理を軸にした変則のおまかせコースで、肉好きたちを大いに驚かせている。
一軒家と低層マンションが立ち並ぶ路地裏で過ごす密やかな夜
中目黒の人気“肉イタリアン”にて、オープンからシェフとして腕を振るった渡邉大祐さん。独立を果たしたのはちょうど1年前。
プラチナ通りから一本入った路地裏で、住宅に紛れるように立つビルにひっそりと『三和』は誕生した。
店へと続く螺旋階段を下りれば、そこはシックな大人の空間。
カウンター越しに焼き上げられていく肉塊を見ながらの臨場感には、ふたりの会話も弾むに違いない。
5種の肉メニューからメインを選べる幸せ!
料理は1万4,520円のコースのみだが、肉とパスタはプリフィックススタイル。
なんと常時5種類がそろう肉料理からお好みで選べることも、肉好きにはうれしい誤算だろう。
「鳥取県 田村牛 イチボ」。
「赤身とサシのバランスが絶妙で、霜降り過ぎないところがいい」イチボを、表面と中のコントラストを意識しながら焼いている。コース料金に+1,800円。
「淡路島 猪豚 肩ロース」。
猪と特徴の異なる3種の豚を掛け合わせた四元豚。肉質がきめ細かく、脂の甘さと融点の低さが持ち味だ。
しっかり焼いた豚肉は、噛むほどに旨みがあふれる。
「北海道 松野さんのエゾ鹿」。
北海道・釧路の猟師、松野 穣さんが仕留めた蝦夷鹿を使用。
「仕留めた後の下処理が良いからなのでしょう。肉質がしっとりしていて他とは全然違うんです」
「オーストラリア オーガニック 骨付きラム」。
骨付きラムは、脂をしっかり焼き切る要領でワイルドに焼き上げる。ローズマリーの香りが、炭火の薫香とともに肉の旨みを引き立てる。コース料金に+500円。
牛、豚、ジビエとランダムに入るオーダーを、巧みに焼き分ける渡邉さんの手腕にも驚かされる。
「焼きに関しては近火の強火が基本。肉や部位によって、時折遠火にしたり、火から外したりと休ませながら、乾操しないよう焼き上げている」。
そのタイミングはまさに熟練の技で、肉焼きの理想形に出合える一軒なのだ。
カウンター内の炭台で、5種類の肉に次々と火を入れていく渡邉さん。
「“カンテサンス”岸田周三シェフの焼きの手法を見て、肉を焼く面白さに目覚めた」そうだ。
パスタは8種類の中から選べる!
貝からとった出汁をベースに、イタリア産のからすみをたっぷりと振りかけた「カラスミのスパゲッティ」。コース料金に+1,000円。