フレンチとイタリアンの超有名店がコラボ!一夜限りのスペシャルディナーに感動が止まらない
日本のそばがきを、フレンチの技法で仕上げた名作
2品目は、和とフランスの融合を感じられる、渡辺シェフのシグネチャーディッシュ。
両国の蕎麦店『ほそ川』の蕎麦粉を使用し、シェフがいちからそばがきを作り上げる。
そばがきはフレンチの技法を用いて乳化させることで、元来のものとは全く異なる滑らかな食感を実現。
その上には昆布のジュレとキャビア、甘えびの豪華食材が鎮座し、これに芳醇な風味のウォッカが香るクリームと山葵のソースがアクセントになり、味に深みをもたらしている。
ペアリングは、秋田の日本酒「新政 no. 6 S-Type 2021」で、そばの香りを活かすために日本酒をチョイスしている。甘みと柔らかさ、透明感が特長。
アルコール度数が13%と日本酒としては比較的度数が低く、ワインとほぼ同じなのでコースの流れに沿い、料理との一体感を感じられる。
3品目は、本多シェフのシグネチャーディッシュ。
もちもちの自家製麺、ソース、すべてにポルチーニが入っており、上品で香り高いポルチーニを存分に感じられる、王道の骨太パスタだ。
仕上げはゲストの目の前で。
白トリュフを大胆に削るという贅沢なプレゼンテーションに、ゲストも高揚せずにはいられない!
東京カレンダー編集長・日紫喜も「こんなに立派な白トリュフは、今まで見たことがない」と絶賛するほど大振りの白トリュフは、削った瞬間にふくよかな香りが広がる。
五感で体験するこの時間こそが、レストランで過ごす醍醐味だ。
ペアリングは、イタリアワインの王様「2018 バローロ・ガッテーラ / マウロ・ヴェリオ」。
味わいはリッチで繊細、かつ華やか。熟成感のあるトリュフやきのことの相性が抜群の赤ワインだ。
料理がサーブされ、両シェフのスペシャルコースを心ゆくまで楽しむゲストたち。
その間に、ゲストに丁寧にペアリングの説明をするのは、支配人・ソムリエの神田さんだ。
「ペアリングするワインは王道で知名度があり、料理との調和を重視して比較的若いビンテージをチョイスしました。
通常の『ナベノ-イズム』のコースにはないパスタが出てくるなど、今夜しか味わえない特別なディナーです。
これまでにない、贅沢なコースを楽しんでいただければと思います」
4品目は、渡辺シェフがロブション時代に生み出した、伝説のメニューが登場。
『ナベノ-イズム』冬のスペシャリテであるこのひと皿は、このメニューを目当てに来店するゲストもいるほどの一品。
甘鯛のうろこを和食の松笠のように焼き上げ、身はほぼ余熱で仕上げる。甘鯛の中骨のエッセンスとゆずを合わせて、柔らかな甘みのソースとともにいただく。
ざくっとした鱗の食感とふわふわの身のコントラストが、素晴らしい一品だ。
ペアリングは、「2019 ピュリニー・モンラッシェ / ドメーヌ・バシュレ・モノ」。
繊細なバランスの料理に合わせて、上質で綺麗なミネラル感を感じられる白ワインを合わせた。フレッシュな果実の香りとのマリアージュを感じられる。
スペシャルな料理の数々に、ゲストの会話も弾む。
3品目を堪能したあとは、本日のメインがついにサーブされる。