東京…特に港区は、ウソにあふれた街。
そんな港区を走る、すこし変わったタクシーがある。
ハンドルを握るのは、まさかの元・港区女子。美しい顔とスタイル。艶のある髪。なめらかな肌…。
乗客は皆、その美貌に驚き、運転席の彼女に声をかける。
けれど、彼女と話すには、ひとつルールがあった。
「せめて乗車中はウソ禁止です」
乗客たちは、隠れた本音に気づかされていく――。
▶前回:彼と曖昧な関係のまま、1年が経過。悶々とする港区美女の耳に届いた、信じがたいウワサ
白金台~虎ノ門 有紗
「彼氏が、二股していたんです」
肌寒い、秋の夕刻。白金台の街路樹が、美しく紅葉している。
そのふもとでタクシーを拾った塩谷有紗は、運転手が同世代の女性だと気づくと、脈略もなく話し出した。
「で、今から私と彼と“その女”の3人で、話し合いです」
有紗の行き先は、......
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この記事へのコメント
年収は良い時で300、派遣会社に登録して事務職として様々な会社を転々としている…
そこまで相手の状況を詳しく知ってる方がおかしいもんね〜。
自分は低収入だから、早くハイスペ男と結婚して裕福な生活がしたい願望がただ漏れてたのかもね。きちんと別れず二股してた功太が悪いし、わざわざ修羅場に出向かず別れちゃえばいいのに。