3.グランメゾン総料理長が開いた至高のビストロ@門前仲町
『渡辺料理店』
東京屈指のグランメゾン『銀座レカン』の総料理長を務めたシェフが独立開店。と聞けば、特別なオケージョン向けの艷やかなレストランをつい思い描くだろう。
だが、レカングループのカジュアルな業態でもシェフを務め、さまざまな価格帯の店で経験を積んだ渡邉幸司シェフが選んだのは、人々が暮らす街に根ざした日常使いできるビストロ。
それゆえ、慣れ親しんだ街・銀座のようなエリアではなく、門前仲町を選んだという。
グランメゾンの技が随所に光る、至高のビストロ料理の数々
ここ『渡辺料理店』には8,500円のおまかせコースもあるが、前菜・主菜合わせて20品ほどがそろうアラカルトメニューから、食べたいものを選んでオーダーする楽しさが、やはり格別!
“ビストロといえば”といった感のあるシャルキュトリ類や、渡邉シェフが思い入れのある調理法「ティエド」を施した旬の魚介類のひと皿、素材の旨みを閉じ込めて焼き上げ“フランス料理”の要ともいえるソースを添えたロースト類など、極上の料理と出合える。
「鱧のルーロー 山エノキとフォアグラ」(3,800円)は、ブールブランソースとローストアーモンドを添えて。
「オーストラリア仔羊ロースト」(3,500円)には、リヨネーズソースとパセリが香るエスカルゴバターを。
「岩牡蠣のティエド ミョウガ レフォールのムース」(1,800円)は、ほんのり温かく仕上げた牡蠣と、香りと食感が多彩な香味野菜が好相性。
人気店ひしめく風情ある路地裏に!
シェフの仕事を眼前に望むカウンターは特等席だ。
食欲をかきたてる料理名が並ぶメニューボード。
一流レストランのゲストを唸らせた技で仕上げられる美しい料理を、肩肘張らずに味わえる小さな名店の誕生で、東京のレストランシーンはより豊かになる。
温厚な雰囲気の渡邉シェフ。