女医の世界には「3分の1の法則」というものが存在する。
「生涯未婚」「結婚した後、離婚」「結婚生活を全うする」それぞれの割合が、ほぼ3分の1ずつとなるというものだ。
彼女たちを取り巻く一種異様な環境は、独特の生活スタイルを生み出し、オリジナリティーに富んだ生き方を肯定する。
それぞれの女医は、どんな1/3の結末をむかえるのか…。
◆これまでのあらすじ
繭香は、同じ医師である夫の義幸と、日ごろから言い争いが絶えない。そこには、医師特有のプライドの高さが影響していた。あるとき、義幸の不倫を疑い、友人の結衣に相談。弁護士の牧田を紹介してもらい、不倫の全容解明に乗り出すが…。
▶前回:シートがいつもより後ろに…? 彼の車の助手席で違和感を感じた女は、男に尋ねるも…
Vol.6 婦人科・繭香(34歳)の場合【後編】
「ここに写ってるの、義幸でしょう?間違いないよね」
繭香が調査会社から受け取った報告書を差し出すと、義幸はグッと口をつぐんだ。
報告書には、義幸が不倫相手と密会している際の行動が写真とともに記載されている。
「なんでこんな女と…」
相手はやはり、望月あゆみだっ......
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この記事へのコメント
牧田さんは本当にに優しい人なんでしょうね!
例の社長とか守秘義務大丈夫?とは思いましたが。