『20代のうちに結婚したほうがいい』
一昔前の価値観と言われようとも、そう考える女性も少なくはない。
そんな焦りにとりつかれ、30歳目前でスピード婚をした広告デザイナー・穂波。
しかし穂波は、すぐに後悔することになる。
「なんで私、焦ってプロポーズをうけてしまったんだろう」
私にふさわしい男は、この人じゃなかった――。
▶前回:スピード婚は後悔のはじまり…?30までの結婚を焦った女が落ちた罠
「楽しみだわ。一樹のご両親にお会いするの」
穂波は、手元の小さなミラーで化粧をチェックしながら、微笑んだ。
「…緊張してないんだ?僕は、緊張しすぎて指の感覚がなくなってきたよ」
「一樹は、こういうの苦手そうだもんね」
今日は、両家顔合わせ。
会場に選んだ......
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